SYU'S WORKSHOP
45ミリ対戦車砲
45MM ANTI-TANK GUN



「第二次世界大戦」の「ソ連軍」の「45ミリ対戦車砲」です。
「ICM」社のキットです。




キットでは「1938年製」タイプと「1942年製」タイプが選べる用になっていましたが、
私は迷わず「38年製」を選びました。
何が違うかというと砲身の長さが違うのでした。
短い方が「38年製」。
「兵器」は限りなく「古い方」が格好良い、と思う私なのでした。



「防盾」部分にリベットを追加工作しました。
オーバースケールですが、このぐらい「ゴツゴツ」していた方が
ソ連軍兵器らしくて良い、と思うのでした。



この砲はドイツの有名な「Pak35/36」と似ているデザインなのですが、
それもそのはず、
この砲の前身が、そのドイツ軍の「Pak35/36」の
ソ連による正式なライセンス生産品だったのでした。



つまり、ドイツとソ連はお互い戦争状態になる直前までは、
軍事的に「協力関係」にあった、という事実。



ひとつの兵器をとっても、その事実が裏付けられてしまうワケで、
これは面白い事ですよねえ、などと思うのでした。



一応、キットの「防盾」のフチを薄く削ったりしているのですが、
これはプラ板で作り直した方が早かったかなあ。



元デザインであったドイツのラインメタル社の「Pak35/36」と大きく違うのは、
車輪が「スポークスタイヤ」である事です。



頑丈さよりも「この方が軽くて簡単に作れていいんじゃない?」という
当時のソ連軍の「アバウトさ」が、これまたグットです。
基本的に「頑丈に作れる」よりも「たくさん作れる」方が「良い」としている国だからなあ。



この「45ミリ対戦車砲」、
大戦初期以降は「役立たず」になったであろうと推測するのですが、
それでも実際には、大戦を通して最後まで使われたといいますから、
「一度作ったモノは長く最後まで使おう」という
ソ連軍の「質実剛健さ」が、
これまたグット、とか思うのでした。





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