SYU'S WORKSHOP
ロビーアラレ
ROBBY-ARALE FROM "Dr.SLUMP"



「Dr.スランプ アラレちゃん」のキャラクター・モデルです。
「BANDAI」のプラモデルです。




このプラモデル、1982年に「BANDAI」から発売されたモノです。
例によって、ちょっと作っては仕舞い込み、また作っては仕舞い込みを繰り返し、
買ってから20年後にようやく完成したのであります。
はあ。



「Dr.スランプ アラレちゃん」は、あの「鳥山明」の実質的なデビュー作であり、
1980年から1984年まで「少年ジャンプ」に連載された大ヒット漫画であります。
また、アニメも二回ほど作られ、今なお多くのファンを持つ作品なのでありました。



そして、この「ロビーアラレ」は、そのヒロイン「アラレちゃん」が、
1956年の傑作古典SF映画「禁断の惑星」に華々しく登場した
ロボット「ロビー」の「コスプレ」をしている、というモノなのでした。
よく考えてみますと、「アラレちゃん」自体が、
「ペンギン村」に住む天才科学者「則巻千兵衛」の作ったロボットですから、
この「ロビーアラレ」は、「ロボットがロボットのコスプレをしている」という、
まことに「SF者、ロボット者の琴線をくすぐる」設定なのでありました。



「禁断の惑星」でデビューした「ロボットのロビー(ROBBY THE ROBOT)」は、
「ロボット・フェチ」の私が一番大好きなロボットであります。
というワケで、実は私は「アラレちゃん」のファンという事でもなく、
「ロビー・ファン」として、このプラモデルを購入したのでありました。



ボディの基本塗装は「MR.カラー」の「メタリックブルー」を使用し、
エアブラシで全体に吹き付けました。
この塗料、多少「シルバーの粒子が粗い」という欠点があるのですが、
それが反対に、「梨地状の金属質感」っぽくなり、面白い効果になったと思います。

ちなみに、実際の「ロビー」のボディ色は「ガンメタリック」ですが、
それだとちょっとハード過ぎるような気がして、
今回はこの「メタリックブルー」という綺麗な色にしてみたのでした。



また、首周りや腕、アンテナなどの「シルバー」部分には、
タミヤの「ペイントマーカー」の「クロームシルバー」を塗料皿に出し、筆塗りしました。
このエナメル塗料の「金属発色」は大変優れており、昔から愛用しているのですが、
今回、筆塗りで多くの面積を厚塗りしてしまったせいか
(それとも止せばよいのに、湿度の高い梅雨時に塗ってしまったせいか)、
全然乾かなくてとっても困りました。
今回のこの写真を撮っている際も、実はまだ乾いておらず、
触るとベタベタする状態なのでありました。
ひょっとして、これ、もう一生乾かない様な気もするなあ・・・。



「ロボットのアラレが、ロビーのコスプレをしている」と書きましたが、
もしかすると、これ、アラレの頭部が実際のロビーの胴体に「接続されている」、
つまり、「ハイブリット状態」という設定なのかも知れません。
そう言えば最近、そんなSF映画、見たなあ。

オリジナルのロビー自体、丸っこくて大変愛嬌のあるフォルムをしているのですが、
今回の「ロビーアラレ」も、それがさらにデフォルメされた素晴らしい造形になっています。

しかし、この手の「キャラクター・プラモデル」の宿命か、
それとも20年前に発売されたという時代的な要因なのか、
キットのパーツの出来は最悪なのでありました。



全てのパーツの「合わせ目」には、かなりひどい「段差」が出ました。
また、繋がるべきラインがまったく繋がらない箇所も、たくさんありました。
というワケで、かなりの時間をその「段差消し」に費やされる事になったのでした。



これはヘッドを塗装中の写真です。
ドライバーの先にヘッドを差し込んで塗っていきました。
そう言えば、原作漫画の中でもアラレちゃんはよく「頭だけ」になっていましたっけ。
ヘッドフォンに少々手を入れました。
また、「ヘッドマイク」を「伸ばしランナー」で、追加工作してみました。



この「ロビーアラレ」、名前が「アラレロビー」じゃなく、
「ロビー」の名前が「アラレ」よりも先に来ているのは、
やはり、「ロボット界の大先輩」の「ロビー」に敬意を表しているからでしょうか?



このロボットもやっぱり手は「ハサミ」なのでした。
ロボットの基本は「ハサミ」、SF映画の基本は「ハサミ」という、
私の持論がまたまた証明されたのでありました。
って言うか、単に私がそういうキットばかり買っているというだけの事か。



こんなに「カラフル」なプラモデルを作ったのは、
私にとっては初めての経験でした。
そのため、パーツごとの塗り分けや、エアブラシ使用時のマスク取りなど、
慣れていないせいか、とっても苦労しました。
でも、苦労した分、全長10センチ足らずの小さなプラモデルですが、
完成した今、とても愛着が沸いているのでありました。

何より私の大好きな「ロビー」の「バリエーション」のひとつですし。


と言うワケで、最後まで読んでいただいてありがとうございました。

ばいちゃ!





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