SYU'S WORKSHOP
バルタン星人
BALTAN ALIEN FROM "ULTRAMAN"



傑作SFテレビドラマ「ウルトラマン」に登場する「バルタン星人」です。
「BILLIKEN」のソフビ組み立てキットです。




これは1986年に発売されたキットで、
しまい込んでいたのを最近になってようやく箱から出し、
組み立て、塗装して、完成させたのでありました。
天の邪鬼な私はオリジナル設定通りの色塗りをするのが嫌で、
全体「パープル」なカンジで仕上げてみました。
(写真では単に青いだけになっている気もしますが)
また、細部の色分けも設定とは異なっています。



バルタン星人といえば、何といっても両手のこの「ハサミ」。
アンバランスなほど巨大でメタリックな「ハサミ」が、
バルタンの「異形ぶり」を際だたせています。



このキットの「ハサミ」は本来「適当な角度で固定する」様になっているのですが、
組み立て説明書に
「ハサミはモデラーの意地にかけて自在に開閉出来るように工夫して下さい」
などと嬉しくも挑戦的な文章が書かれていましたので、
「意地になって」開閉出来る様にしてみました。
といっても単純に「1,5ミリの真鍮線」を通しただけなんですけども・・・。



なかなか「エロティック」なバルタン星人の下半身です。
そう思うのは私だけですか?
私が常々思っている「優れたモンスター」の条件のひとつに、
「セクシー」「エロティック」な要素を持っている事、というのがあります。
傑作デザインのモンスターたちには、どこか「色っぽさ」があると思うのです。



下半身のカラーリングは「2種類の帯状の縞」と「ギザギザ状の縞」とで構成されており、
少々色塗りの面倒なところです。
それ以外のところをマスキングして、エアブラシで慎重に塗装していきました。
この「下半身の縞模様」を上手く塗装したくて、始めて「エアブラシ」を買った、という人も
全国に「500人ぐらい」いるのではないでしょうか?



全体の塗装は、いつもの通り、「MR.カラー」で基本塗装した後、
「タミヤエナメル」で「スミ入れ」、「ドライブラシ」を行いました。
また、「メタリック部分」を際だたせるために、それ以外は「つや消し」としました。



目玉にも少々こだわってみました。
キットの目玉を「型取り」し、「アルテクノ」の「高透明エポキシ樹脂」で複製しました。
私、この手の「透明樹脂」というのは始めて使ってみたのですが、
「二晩ぐらい」固まらず、少々イライラさせられました。
そういうモンなのかな?
出来上がった「透明」の目玉に、
「タミヤエナメル」の「クリアーレッド」を表面に塗装しました。



さらに、中に「3Vのムギ球」を仕込み、発光できるようにしてみました。
バルタン星人の持つ「不気味な地球外生命体」」というイメージが再現できたと思います。



バルタン星人の「お尻」です。
この尻回り、何となく「古代ローマの格闘士」の様なカンジがしませんか?



バルタン星人のデザインは、「ウルトラマン」の前作である「ウルトラQ」に登場する
「セミ人間」の発展・完成型であります。
昆虫型の宇宙人といえば「メタルナミュータント」が超有名ですが、
このバルタン星人も「SF映像史上」に残る傑作デザインだと思います。
多分、日本で創造された「宇宙人」の中で一番格好良いのではないでしょうか?



一応「ハサミ」のバルタン星人ですから、ハサミを開いた状態での全身像も撮ってみました。
でも、私はハサミを閉じた「鋭利なカンジ」のバルタンの方が好きなのでした。



バルタン星人が始めて登場したのは「ウルトラマン(1966)」の第2話「侵略者を撃て」です。
また、第16話の「科特隊宇宙へ」と第33話の「禁じられた言葉」で再登場します。
さらに、その後の「ウルトラシリーズ」でも何回も再々登場するにいたって、
「ウルトラマンと言えばバルタン星人」というぐらいに強烈なキャラクターとなっていくのでした。

今、バルタン星人が主役の「侵略モノSF映画」とかマジで作れば、
きっと面白いモノが出来るのになあ、などと思う私なのでありました。





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