SYU'S WORKSHOP
バルタン星人
BALTAN ALIEN FROM "ULTRAMAN"
傑作SFテレビドラマ「ウルトラマン」に登場する「バルタン星人」です。
「BILLIKEN」のソフビ組み立てキットです。
![](bal01.jpg)
これは1986年に発売されたキットで、
しまい込んでいたのを最近になってようやく箱から出し、
組み立て、塗装して、完成させたのでありました。
天の邪鬼な私はオリジナル設定通りの色塗りをするのが嫌で、
全体「パープル」なカンジで仕上げてみました。
(写真では単に青いだけになっている気もしますが)
また、細部の色分けも設定とは異なっています。
![](bal02.jpg)
バルタン星人といえば、何といっても両手のこの「ハサミ」。
アンバランスなほど巨大でメタリックな「ハサミ」が、
バルタンの「異形ぶり」を際だたせています。
![](bal03.jpg)
このキットの「ハサミ」は本来「適当な角度で固定する」様になっているのですが、
組み立て説明書に
「ハサミはモデラーの意地にかけて自在に開閉出来るように工夫して下さい」
などと嬉しくも挑戦的な文章が書かれていましたので、
「意地になって」開閉出来る様にしてみました。
といっても単純に「1,5ミリの真鍮線」を通しただけなんですけども・・・。
![](bal04.jpg)
なかなか「エロティック」なバルタン星人の下半身です。
そう思うのは私だけですか?
私が常々思っている「優れたモンスター」の条件のひとつに、
「セクシー」「エロティック」な要素を持っている事、というのがあります。
傑作デザインのモンスターたちには、どこか「色っぽさ」があると思うのです。
![](bal05.jpg)
下半身のカラーリングは「2種類の帯状の縞」と「ギザギザ状の縞」とで構成されており、
少々色塗りの面倒なところです。
それ以外のところをマスキングして、エアブラシで慎重に塗装していきました。
この「下半身の縞模様」を上手く塗装したくて、始めて「エアブラシ」を買った、という人も
全国に「500人ぐらい」いるのではないでしょうか?
全体の塗装は、いつもの通り、「MR.カラー」で基本塗装した後、
「タミヤエナメル」で「スミ入れ」、「ドライブラシ」を行いました。
また、「メタリック部分」を際だたせるために、それ以外は「つや消し」としました。
![](bal07.jpg)
目玉にも少々こだわってみました。
キットの目玉を「型取り」し、「アルテクノ」の「高透明エポキシ樹脂」で複製しました。
私、この手の「透明樹脂」というのは始めて使ってみたのですが、
「二晩ぐらい」固まらず、少々イライラさせられました。
そういうモンなのかな?
出来上がった「透明」の目玉に、
「タミヤエナメル」の「クリアーレッド」を表面に塗装しました。
![](bal08.jpg)
さらに、中に「3Vのムギ球」を仕込み、発光できるようにしてみました。
バルタン星人の持つ「不気味な地球外生命体」」というイメージが再現できたと思います。
![](bal09.jpg)
バルタン星人の「お尻」です。
この尻回り、何となく「古代ローマの格闘士」の様なカンジがしませんか?
バルタン星人のデザインは、「ウルトラマン」の前作である「ウルトラQ」に登場する
「セミ人間」の発展・完成型であります。
昆虫型の宇宙人といえば「メタルナミュータント」が超有名ですが、
このバルタン星人も「SF映像史上」に残る傑作デザインだと思います。
多分、日本で創造された「宇宙人」の中で一番格好良いのではないでしょうか?
一応「ハサミ」のバルタン星人ですから、ハサミを開いた状態での全身像も撮ってみました。
でも、私はハサミを閉じた「鋭利なカンジ」のバルタンの方が好きなのでした。
バルタン星人が始めて登場したのは「ウルトラマン(1966)」の第2話「侵略者を撃て」です。
また、第16話の「科特隊宇宙へ」と第33話の「禁じられた言葉」で再登場します。
さらに、その後の「ウルトラシリーズ」でも何回も再々登場するにいたって、
「ウルトラマンと言えばバルタン星人」というぐらいに強烈なキャラクターとなっていくのでした。
今、バルタン星人が主役の「侵略モノSF映画」とかマジで作れば、
きっと面白いモノが出来るのになあ、などと思う私なのでありました。
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