SYU'S WORKSHOP
野戦用炊飯具
「資料本」で見かけた「第二次世界大戦」に「ソ連軍」が使っていたという
「野戦用炊飯具」をフルスクラッチしてみました。
「資料本」とは、「1998年グランドパワー12月号」で、
その「104ページ」に載っていた一枚の写真を元に
「ある日突然、衝動的」に製作したのでした。
![](sui02.jpg)
ちなみに、馬は「TAMIYA」の「フィールド・キッチン」から流用しました。
さすが「TAMIYA」。
凄く良く出来ているのでした。
馬のベルト部分は「0,3ミリ」の「鉛板」の細切りです。
「野戦用炊飯具」は「0,3ミリ」のプラ板による箱組で、
「煙突」は「金属パイプ」を使って作りました。
![](sui04.jpg)
「資料本」には前斜め左から見た写真しか載っていなくて、
この「野戦用炊飯具」のほとんどは、私の「推測」による産物です。
「多分、こんな全体像だったんじゃないかなあ?」という
推測による「フルスクラッチ」です。
「資料本」によると、この状態のまま、煙突からは「煙」が出ており、
「馬は熱くないのだろうか?」という注釈がついていました。
という事は、この馬の背中に器具を乗せたまま、火を燃やしていたのでしょうか?
![](sui06.jpg)
それって、さすがに、凄すぎるー。
それとも、この「野戦用炊飯具」と馬との間には「断熱材」みたいな
布でもあったのかな?
「模型製作趣味」の奥の深いところは、
私みたいな「戦車模型者」でも、こおした対象にある日突然興味が生まれ、
「馬の色って?」だの「馬に装着するベルトの仕組みって?」だの
「馬の鐙って?」だのと、
いろいろな「知識欲」が次から次へと沸いてくる事だと思います。
![](sui08.jpg)
この模型を作るときにも「馬の装着ベルトの仕組み」とか、
一応、文献を当たってみたりしたのでした。
![](sui09.jpg)
「競馬雑誌」などを集めて「馬の色って?」などと、調べてみたりもしたのでした。
![](sui10.jpg)
一応、この「野戦用炊飯具」には「金属色」を塗ってみたのですが、
この手の「物」にも、やっぱ戦時中は「軍隊色」が塗られているモノなのでしょうか?
ソ連軍だから、やっぱり「ダーク・グリーン」とか?
![](sui11.jpg)
さて、この「野戦用炊飯具」、その中身には、
![](sui12.jpg)
「シチュー」を入れてみました。
でも、「ソ連軍」だったら、「ボルシチ」の方が良かったのかな?
![](sui13.jpg)
「機械化戦争」と言われた「第二次世界大戦」でも、その実際は、
「第一次世界大戦」同様、大量の馬が各前線で使用されていました。
(大戦中、戦闘時に死んだ馬の数はなんと2,000万頭を越えるのだ、といいます)
ミリタリー模型の世界でも、
下手なマイナー戦車模型よりも「馬」の模型の方が
数多く出ている様な気もします。
「第二次世界大戦時のいろいろな馬」だけを作り続けても、これ、面白い
「第二次世界大戦モデラー」になるのかも知れませんね、
などと思うのでありました。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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