SYU'S WORKSHOP
悪役1号
AKUYAKU-ICHI-GOH FROM
"HAYAO MIYAZAKI'S DAYDREAM DATE NOTES"

(2/2)




車体後部もキットの素組み状態よりも、かなり「ゴテゴテ」と飾り立ててみました。



「取っ手」やら「装備品」をそこかしこに装着しました。
使用した装備品は「TAMIYA」から出ていた「ドイツ軍装備品セット」を使用。
このキット、フィクションの戦車であるにも関わらず、
一応「1/48スケール」という事になっており、
使用した「ドイツ軍装備品セット」は「1/35スケール」なので、
少々「オーバースケール」なのですが、
ま、実際に付けてみると、そんなに違和感はないと思うのでした。

しかし、写真に写っている「戦車用ジャッキ」なんか、この超重量戦車には
「まったく意味ない」モノであったかしら、とも思うのですが、
ま、私も「格好良ければOK」な人なのでありました。



私の模型製作のポリシーの一つに「必要以上に過剰にしたい」というモノがあります。
今回はそれを最大限に発揮させていただいたカンジなのでした。
(ちなみに、もう一つの製作ポリシーは、必要以上に簡略化したい、であります)。



この、全長「15メートル」、重量「200トン」という超巨大戦車、
第二次世界大戦で使用されたドイツ軍の「タイガー重戦車」のおよそ「4倍」の重さ。
(タイガー戦車は57トン)。
また、これまたドイツ軍によって戦争末期に数台ほど試作的に作られ、
未だにその記録が破れていない「最重量級戦車 マウス」よりも
一回りも二回りもさらに巨大なのでありました。
(マウスは全長10メートル、重量188トン)。

そしてこの「悪役1号」の搭乗人数はなんと「20数名」!
「指揮官」「砲手」「装填手」「操縦手」「無線手」「機関銃手」「整備手」はもちろんの事、
なんと「コック」「給仕」などの料理人たちも搭乗しているのでありました。

でも、この「悪役1号」単体で見ると、
今ひとつ、その「異様な超ド級巨大感」が伝わりにくいかも、と思いました。

といったワケで・・・、



「戦車兵」を急遽、フルスクラッチしてみる事にしたのでした。



原作の漫画通りに「ブタの戦車兵」であります。
フィギュアの大きさは「3センチ」。
キットの「1/48スケール」という大きさからすると、
実際には「身長150センチ弱」の「ブタさん」という事になります。
戦車兵たちは小柄な者たちが優先して採用されたという史実もある事ですし、
さらに「ブタさん」なのですから、こんなモノなのではないでしょうか?



という事で、作ったフィギュアと合わせてみると、
この「悪役1号」の「とんでもない巨大さ」がお分かりいただけた事と思います。



フィギュアの製作は、「セメダイン」の「木工エポキシパテ」で基本ボディを作り、
服のポケットや戦車帽、拳銃ホルダーを
同じ「セメダイン」の「プラ用エポキシパテ」で工作。
拳銃ホルダーのストラップやベルトには
「0,25ミリの板おもり(釣り用の鉛板)」をカットして使用しました。

実は私、この手の「キャラクター・フィギュア」を「フルスクラッチ」したのは
今回が初めての経験なのでありました。
初めてにしては「お。なかなか良いんじゃないー」などと自己満足に浸りつつ、
これによって私に「新しい趣味」がまた増えそうなカンジもして、
少々恐くもある今日この頃なのでありました。



この「多砲塔戦車」、その巨大さからすると、もはや「戦車」というよりも、
「移動式要塞」と言うべきなのかも知れません。
この「曲面」を多用したデザインは「宮崎メカ」の特徴の一つでもあり、
「宮崎メカ・フェチ」の私としては、この「悪役1号」、大好きなのでありました。



砲塔両サイドにある「探査用ライト」の中には「ムギ球」を仕込み、
発光出来るようにしてみました。



本来「第二次世界大戦ソ連軍戦車」モデラーである私は、
今回のように「デザート・イエロー」の基本色に「レット・ブラウン」の迷彩という
「ドイツ軍チック」な色塗りをしたのも初めての事でしたが、
実際にやってみると、これも結構楽しいモノなのでした。
この色塗りは、原作漫画に準じたのですが、
「冬季迷彩バージョン」も格好良いかも、などと思っているのでありました。

また、いつか色を塗り替えてみようかな。



ちょっと特撮してみました。
大昔の白黒写真に「人口着色」したっぽく仕上げてみました。


最後まで長々と読んで下さいまして、ありがとうございました。


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