SYU'S WORKSHOP
BA-64B 装甲車
SMALL ARMORED CAR BA-64B
(2/2)
車体サイドにはソ連軍戦闘車輌おなじみの「スローガン」を、
キット付属のデカールで貼ってみました。
しかし、隠密行動が必然であるこのような「偵察装甲車」の胴体にまで
派手に大きくスローガンを書いたりしちゃうソ連軍の神経って、いったい・・・。
ロシア語で書かれているスローガンは「西に向かって!」という内容です。
通常私たちが「独ソ戦」の事を「東部戦線」と呼んでいるのが、
ソ連本国では「西部戦線」と呼ばれていたのでした。
ソ連にとって「東部戦線」とは「対日戦」の事なのでした。
「排気管」は「真鍮線」「真鍮パイプ」「アルミ板」などを使い、完全に作り直してみました。
しかし、この様に「昇降ドア」のすぐ近くに排気管があって危なくないのでしょうか?
きっと何人ものソ連兵が誤ってそこに触れて、
「熱ッ!」と腕やら脚に火傷を負ったのではないでしょうか?
絶対そうだ、と思うのでした。
いかに「ドイツ軍の装甲車を真似た」とは言え、この複雑な面取りで構成されたフォルムには、
「SF的」な格好良さすら感じます。
キットの前輪を「ちょっと左に切った」カンジに曲げてみました。
この様な「タイヤもの」の場合、ちょっとステアリングを切った状態にする事によって、
「生きた」模型、になるような気がします。
フロント・ビューです。
運転席前ハッチと車体両サイドのドアは「開閉式」に改造しました。
車体の中には座席やらハンドル、クラッチ類などを作り込んでみました。
ドアの開閉用に使用したのは「ABER」の「エッチング、ヒンジセット」です。
ぎっしり並んだ「エッチングパーツ」は、いつも見ているだけで楽しい私なのでした。
この「BA-64B」の様な「ソフトスキン」車輌の場合、
シャーシ部分は作っていても興味深く、大変楽しいところです。
「ソフトワイヤー」で何となくパイピングしてあります。
私のいつもの模型製作「汚しセット」です。
「EBERHARD FABER」の「パステル」と、「ナカガワ胡粉絵具」の「岩絵具」、
そして最近のお気に入りは「グンゼ産業」の「ウェザリングマーカー」です。
「ウェザリングマーカー」は直接塗るのではなく、塗料皿にいったん出した後、
それを乾燥させてから筆で模型に塗って(擦り込む)います。
この様に手の中にすっぽり入ってしまうほどの小さなAFV模型ですが、
いろいろと手を入れた結果、
完成した時の充実感は他の戦車模型に劣らないほどあるのでした。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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