SYU'S WORKSHOP
BT-5 快速戦車
BT-5 SOVIET LIGHT TANK
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「第二次世界大戦」の「ソ連軍」の初期の「戦車」です。
「ITALERI」社(ZVEZDA製)のキットです。
この戦車の名前の「BT」とはロシア語で「快速戦車」を意味する言葉の略。
当時のソ連軍が「どうだ!凄いだろうっ!」と自慢げに名付けた姿が目に浮かぶようです。
この戦車の一番の特徴は、
もちろん履帯(キャタピラ)でも走行できるのですが、
その履帯を外した車輪だけの状態でも走行出来るという
「二足のわらじ(意味が違うか?)」戦車である事なのでした。
履帯時には時速50キロほど、車輪時には時速70キロ以上出たといいますから、
確かにこれは当時の戦車としては「快速」なのでした。
この「ITALERI」のキットは、多少組み合わせの悪い所がありつつも、
「ゴツゴツした」この戦車の特徴を上手く表現した好キットだと思います。
ちなみに、「フェンダー」部分は「0,3ミリ」の「アルミ板」で作り直してシャープさを出してみました。
さらに、「先端フェンダー」を「欠損状態」としました。
私が何がこの戦車が好きかっていうと、この先端部分の「メカメカしさ」なのでした。
どうです?この「メカメカしさ」。
ドイツ戦車には決して有り得ないこの荒削りのカタチ・・・。
メカメカしいと言えば格好良いですが、簡単に言うと
「無骨さ」であります。
また、「牽引ロープ」の代わりに、この戦車はこの様な「太い鎖」を
車体前部に装備している姿が当時の写真に多く見られ、
それもまたこの「無骨さ」を増大させています。
砲塔部分もいろいろと手を入れてみました。
リベット類やら「砲塔吊り下げ用フック」などです。
車体後部の機関部の「エアフィルター」もキットそのままではなく、
「大型」のモノに作りかえてみました。
本来、この「大型エアフィルター」はこの「BT-5」の後に作られた「BT-7」のモノなのですが、
「資料本」を見ると、「BT-5」にもこのカタチが存在したみたいで、作り直した次第です。
何故かというと、「こっちの方が格好良い」と思ったから、でした。
でも、車体後部の「マフラー」はキットの「大型マフラー」のマンマにしました。
「資料本」によると「大型エアクリーナー」を装備した「BT-5」は、
後部マフラーも「BT-7」と同じように
「大型マフラーは廃止され車体上部から突き出る2本のマフラー」タイプに
なっているらしいのですが、
でも、マフラーは「こっちの後部大型の方が格好良い」と思ってしまったのでした。
ソ連の事だから、こんな「資料本に載っていない」「組み合わせ」も
当時あったのではないでしょうか?
「無い」ですか?
(追加補記)
最近になってこの大型エアクリーナーと後部大型マフラーのパターンが
存在していたという記事を読みました。
2001年秋に発行された芸文社の「マスターモデラーズVOL.1」で
佐藤幸司氏の「BT戦車ディテール・イラストレイテッド」では、このパターンは
『BT-5前期生産仕様』とされています。
つづきます。
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