SYU'S WORKSHOP
T-38 水陸両用戦車
T-38 SOVIET AMPHIBIOUS SMALL TANK
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「第二次世界大戦」の「ソ連軍」の初期の「水陸両用戦車」です。
「COOPERATIVA」社のキットです。




広大な大陸国家ゆえ「いたる所に大河が流れている」ロシアにとって、
そして、またその理由から「いたる所に沼地、湿地帯がある」ロシアにとって、
他のどの国よりも、この手の「水陸両用戦車」の必要性があったのかも知れません。



履帯(キャタピラ)は「MODELKASTEN」の
「T37,38 SOVIET AMPHIBIOUS SMALL TANK K-26」を使用しました。
左右とも「75枚」で組みました。

ちなみに、これは同社の「KOMSOMOLYETS ARTILLERY TRANSPORTER K-23」と
同じ形状のモノでした。
つまり、「資料本」にも書いていない様な事実を、
模型によって(T-37、T-38と、コムソモーレッツの履帯は同じモノである)
教えられたのでした。



砲塔側面にリベットを追加しました。
この「T-38」、一応「水陸両用戦車」という名前がありつつも、
「7,62ミリ機関銃」しか搭載してない「非力な」戦車なのでした。
キット的には、「7,62ミリ機関銃搭載型」と「20ミリ機関砲搭載型」の
二つの種類が選べるようになっていたのですが、
「弱っちい方が好き」の私の趣味により、迷わず、
この「機関銃タイプ」を選んだのでした。



「7,62ミリ機関銃」、いわゆる「デグチャレフ軽機関銃」は、
「MODELKASTEN」の「メタル製」のモノに代えました。



私が思うに「戦車模型」のこだわるべきポイントは三つあり、
一つは「搭載砲(のディテール)」、
二つ目は「履帯(のディテール)」、
そして三つ目は「車輪(もしくは起動輪)部分(のディテール)」です。



この「T-38」のサスペンションである「コイルスプリング」部分、
キットの状態が甘かったので
「0,3ミリ真鍮線」で作り直してみました。



この「T-38」、私の好きな戦車の一つなのですが、
何が好きかって、



戦車のくせに車体後部に「スクリュー」が付いている事です。
ま、「水陸両用戦車」なのですから当たり前なのですが。
「スクリュー」+「舵」まで付いてるのが、グットです。



「第二次世界大戦」初期に(正しくは大戦前に)、この手の
「水陸両用車輌」の開発がソ連軍やドイツ軍によって多くなされたのは
非常に興味深い事です。
明らかに「向こうの国に攻め入っちゃおうっと」という目的が見えるからです。
それを裏付けるように、
戦争が始まり、すでに敵地に踏み込んだ大戦中期から後期にかけては、
この手の戦車の開発はなされないのでした。



この水陸両用「T-38」の元アイディアとなったのは
イギリスの「ヴィカーズ・カーデン・ロイドA4E11」という戦車ですが、
それを聞いて思うのは「何故イギリスで水陸両用戦車を作る必要性があったのだ?」
という事です。
まさか、「海を渡って」他国に進軍しようとしていたワケでもあるまいに。


つづきます。


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