SYU'S WORKSHOP
ZIS-5 3tトラック
RUSSIAN 3TON TRUCK
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「第二次世界大戦」の「ソ連軍」の「トラック」です。
「ALAN HOBBIES」社のキットです。




この「ZIS-5」は、大戦前の1933年より生産がスタートし、
戦中、戦後を通じて大量に使用された、ソ連の代表的なトラックです。
最初に作られたのが1933年とは言え、当時でも「古くさいデザインだなあ」と
誰もが思った事でありましょう。
でも、私はこの「古くささ」「無骨さ」が大好きなのであります。



当然、戦車もそうなのですが、第二次世界大戦中、
各国で生産されたトラックには、それぞれ、その国の特徴が出ていて
非常に興味深いモノがあります。
質実剛健、堅実なイメージを持つドイツ軍のトラック。
妙な多面体で構成され、ちょっと取り澄ましたカンジを持つイギリス軍のトラック。
いかにも「工場大量生産品」という造形のアメリカ軍のトラック。
そして、ソ連軍のトラックには、この「無骨」なイメージがあるのでした。



このキットは「エンジン」もきちんと再現されており、
そのエンジンを見せたくて、ボンネットの両サイドを取り外した形で作りました。
よく昔の映画とかで見る形です。



エンジン部分は、
「PRO-HOBBY(ICOM)」から出ている各種「ブラックコード」や「ソフトワイヤー」、
「MODELER'S」の「プラグコード」類などを使用してパイピングしてみました。
かなり「適当」ですが、「精密感」が出れば私的にはOKなのであります。



このトラックの特徴は、何と言っても、この「箱形キャビン」です。
なんとまあ、味も素っ気もないデザインなのでしょうか。
でも、それが私にはとても格好良く見えるのであります。



ドアを「可動式」に改造しました。
使用したヒンジは「HOUSEWORK」社の「ドールハウス」用のモノで、
かなり「オーバースケール」なのですが、
色を塗り、汚しを入れるとそんなに気にならなくなります。
ですし、「無骨さ」が売り物の「ソ連軍」だし。



中にフィギュアを乗せてみました。
使用したのは
「TAMIYA」の「ロシア フィールドカー」に付属していたドライバーです。
少々改造してあります。



このトラック、実車は全長は6,06メートル。
全幅は2,24メートル。
全高は2,16メートル。
重量は3,1トン。



この「ALAN」社の「ZIS-5 トラック」、丁寧に作られた良いキットだと思うのですが、
2・3の気になる箇所がありました。
その中でも一番気になるのが、
「荷台」の「木目」が「凸モールド」で再現されていた事です。
しかも、まるで「水の波紋」の様な変な造形でした。

と言うワケで、キットの「木目の凸モールド」は全て削り落とし、
「エッチング・ソー」やら「けがき針」で、時間をかけて木目を彫り込み直しました。



また、荷台の「留め具」を、「0,8ミリ」の「真鍮線」で作り直しました。

戦車模型で「履帯」やら「砲塔」に拘るのと同様、
荷台のあるトラックにおいては、その「荷台」に拘るべきだと思うのでした。



つづきます。



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