SYU'S WORKSHOP
散財おもちゃ日記
(2009年3月)

今回も押入の中から、
昔買ったおもちゃを引っ張り出して紹介するのである。

もはや購入時の値段が判らないモノも多いのだが、ご勘弁を。


????年?月?日(?)


「SPAWN.CRUTCH」
McFARLANE TOYS。????円。

アメコミから始まり映画にもなった「スポーン」の悪者フィギュアである。
名前を「クラッチ」と言うらしい。
俺は別に「スポーン」のファンでも詳しくもないのだが、この造形を見た瞬間思わず購入してしまったのである。
なんせ、「片足」の悪者なのだ。
たぶん日本では、たとえ「悪者」であっても、こんなキャラクターは許されないに違いない。
いやアメリカでも、こんな「片足悪者キャラ」のフィギュアが出ている事自体、不思議なのである。
パッケージ裏のキャプションを読むと、コイツの武器は「電動芝刈り機」で、それを無茶苦茶振り回して街中を徘徊するのだ、と言う。
しかも、しょっちゅう「支離滅裂な言葉」を叫んでいるのだ、と言う。
これは「ヤバイ」。

今の「McFARLANE」はどうか知らないのだが、この当時(1990年代後半)の「McFARLANE」の造形は、本当に素晴らしいと思う。
カラーリングもとても丁寧で奇麗なのである。



「SPAWN.NO-BODY」
McFARLANE TOYS。????円。

これも「スポーン」の悪者、「ノーバディ」である。
この手の「ロボットモノ」は、無条件に俺の琴線が振れてしまうのである。
パッケージ裏の解説によれば、「第二次世界大戦末期、瀕死の重傷を負った兵士たちの脳を冷凍保存。100年後、破壊不能なロボットの身体を持たせ復活させた」とある。
その「第二次世界大戦+SF」も俺の大好きな設定である。

このサイボーグ、頭部は光線銃になっており、脳本体は身体の腹に収納する様になっている。
この「異常さ」「奇形ぶり」も、痺れるのだ。



「TOYSTORY Space Sheriff WOODY」
MATTEL。1,300円。

ディズニーの(ピクサーの)CGアニメ映画「トイ・ストーリィ(1995)」の「ウッディ」のフィギュアである。
「TO INFINITY AND BEYOND! SERIES」とある。
「TO INFINITY AND BEYOND! 」とは、劇中「スペースレンジャー」の「バズ」が言う「無限の彼方へ!」の決めセリフである。
つまり、このおもちゃは「スペースレンジャー・シリーズ」と言う事なのだろう。
これは映画には登場しない「スピンオフ設定」の、スペースレンジャーになったウッディのフィギュアなのだ。

俺は「光線銃フェチ」なのだが同様に、「宇宙服フェチ」でもある。
と言うワケで、これも即購入したのであった。



「TOYSTORY BABY FACE」
THINK WAY社。2,800円。

「トイ・ストーリィ」は俺の大好きな映画なのだが、それを決定的にしたのが、この「キャラクター」なのである。
名前を「ベイビー・フェイス」と言う。

主人公の隣り家に住む悪ガキ。
おもちゃに愛情がなく、分解したり壊したりする事に喜びを感じている「超サド気質」な子供である。
その彼の哀れな犠牲者が、この「ベイビー・フェイス」なのである。

元は可愛かったであろう「赤ちゃん人形」の頭部の髪の毛が、無惨にも全てむしり取られ、右目がえぐり取られ暗く深い眼孔が開いている。
しかも、その頭が別のおもちゃの身体に付いている。
胴体は本来「カニ型ロボット」だったのかも知れない。
蜘蛛のような脚、両手は「ハサミ」である。
この全体像は「異形」である。
可愛かったおもちゃのこれは「奇形」なのだ。

しかし、この怪物、実は「とても優しい心」を持っているのである。
主人公のおもちゃを手助けしたりするのである。
俺はいつもこの展開に泣けるのである。

「ピクサー」の脚本は良く出来ている。
「実は優しい心を持つ怪物」と言うのは、大昔から定番作劇の一つである。
「フランケンシュタイン(1931)」しかり「キング・コング(1933)」しかり、である。
姿形が醜いだけでその心はピュア、そんな怪物に俺はいつでも泣けるのである。

「トイ・ストーリィ」はディズニー映画であるが、それよりまず「ピクサー映画」である。
純粋なディズニー映画だったら、この「ベイビー・フェイス」の様な「気味が悪い」キャラは絶対登場させなかったであろう。
素晴らしい。




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