SYU'S WORKSHOP
ESSAY VOL.6
「タミヤのエナメルとグンゼのMR.カラー」
について

(2001年11月23日)


私がAFV模型やソフビキットに愛用している塗料の事を書きます。

タイトルを「グンゼの」としていますが、最近この「グンゼ産業」の社名が「GSIクレオス」と変わったらしく(2001年11月1日付け)、さらにホビー関連商品のブランド名を「ミスターホビー」としたという事で、正しくは「GSIクレオスのミスターホビーのMR.カラー」という事になるみたいです。
長いっ!

この「GSIクレオスのミスターホビーのMR.カラー」は(以下MR.カラー)、通常「ラッカー系塗料」と呼ばれていますが、厳密な意味ではいわゆる「ペンキ」などの「ラッカー塗料」とは別物とされています。正確には「溶剤系アクリル樹脂塗料」というのが正しいらしいのです。
私は基本塗装をこの「MR.カラー」で行ってから、「スミ入れ」やら「ウォッシング」「細部の色塗り」などを「タミヤのエナメル塗料」(油性塗料)で行う、という方法を取っています。こうすると後から塗った「エナメル塗料」は下地の「ラッカー系塗料」を溶かすことはなく、失敗してもやり直しが出来て大変具合が良いのです。

ところで、これらの塗料、「MR.カラー」だけでも「300種類」以上の色が発売されており、「今、自分のウチには何色と何色があるのか?」の把握が結構大変なのでした。

夜中に塗装をしていて急に欲しくなった色が無いという事ほど、悔しい事はありません。創作意欲が急激に失われてしまいます。
ですから、模型店に行く度に「あ、これ持っていないよなあ。買っておいた方が良いよなあ」という色をこまめに買い足すようにしています。
で、問題なのはこの「ひょっとしたら必要になるかも知れないから買っておこう」とした色です。
得てしてそんな色は前にも買っていたりして、家に帰ってみると同じ瓶がいくつも見つかって軽いショックを受けるのでした。

そんなこんなでウチには「マルーン(ワインレッド色)」が5瓶ぐらいたまっていたりして、「私はマルーンで何を塗りまくろうというのだろうか?」などと深く静かに自問自答したりするのでした。

さて。



左が「MR.カラー」で、右が「タミヤのエナメル」の瓶です。
どちらも値段はひとつ「120円」。
私は長い事「やっぱエナメル塗料はちょっと高いんだなあ」と思ってました。同じ値段でも「タミヤのエナメル」の方が量が少ないと思っていたのです。
が、ある時、ラベルの後の「正味量」の記述をみてビックリ。
どちらも「10ml」で同じ量だったのです。

瓶の形状の違いによって、これほど「量」の印象が違うとは。

「見た目で判断してはいけない」のは人間だけではないのだ、などと思った次第なのでありました。



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