「666」は「獣の数字」なのであります。 この「666」が「不吉な悪魔の数字」であると一般的に認識されたのは、「1976年」に公開されたリチャード・ドナー監督の傑作ホラー映画「オーメン」が最初だと思います。 すなわち、「6月6日の6時6分に生まれた子は、悪魔の子供である」という設定であります。 その映画の中で、生まれた子供は「ダミアン」と名付けられ、その後、「悪魔の生まれ変わり」として成長していく事になるのです。 この映画の大ヒットは、それ以降、「6月6日」生まれの子は皆「ダミアン」やら「悪魔」と呼ばれた「弊害」も生み出した様に思います。 「666」が「悪魔の数字」という設定は、新約聖書の「ヨハネの黙示録」の「第13章第18節」にあります。 すなわち「思慮のある者は獣の数字を解くがよい。それは人間の名を指す数字である。その数字とは666である」のです。 第二次世界大戦のナチス・ドイツの総統であった「ヒットラー」も、この「悪魔の数字」を持つ者であったと後世の研究家たちは唱えています。 「HITLER」という名前を、「A」の文字に「100」をあて、「B」を「101」として数えていくと、この「HITLER」という名前は、「107、108、119、111、104、117」となり、全てを足してみると「=666」となる、というモノです。 ヒットラー以外にも、古代ローマ帝国の「暴君ネロ」や、神秘学者「アレスタ・クロウリー」なども、「666」の数字を持つ者だと言われています。 最近このパターンに「2001年9月11日」に起こった「ニューヨークテロ」も加わりました。 ニューヨークの「世界貿易センタービル」にテロリストたちがハイジャックした民間機が突っ込んだ、あの怖ろしい事件です。 「NEWYORK」という文字を、「A」を「1」、「B」を「2」と数え、それぞれに「獣の数字である6」をかけていくと(何故、6をかけなければならないのか、よく分からないのですが)、「N」は「14×6」、「E」は「5×6」、「W」は「23×6」という事になっていき、「NEWYORK」の全ての文字は、「84、30、138、150、90、108、66」となり、全てを合計すると、これまた「666」になると言うのです。 つまり、あの事件は「悪魔の仕業であった」とするモノです。 これに対する私の感想は「うまく計算したなあ」であります。 「数学」はまったく駄目な私なのですが、数学が得意な人だったら、ありとあらゆる「名前」や「単語」から「666」という数字を導き出す事が出来るのでしょう。 (これらの、単語から数字を導き出し、その数字に意味を持たせるというのは『カバラ』つまりユダヤ教の神秘主義的でもあります。が、その話はいずれまた) さて。 「オーメン2/ダミアン」(1978年、監督ドン・テイラー)は私の大好きなホラー映画であります。 悪魔の子として生まれた「ダミアン」が自分の正体を知らないまま成長、シカゴの陸軍士官学校に入校し、「寄宿舎生活」を送っている最中、フト自分の「つむじ」に描かれた「666」の痣を発見し、自分の宿命を知り愕然とするお話です。 寄宿舎近くの湖畔にひとり立ちすくみ、「何故?何故、ボクなんだーっ!!?」と絶叫するシーンが、何故か私の琴線に触れるのです。 これは良く出来た「黒いギムナジウム物」なのであります。 (追加補記) 日本の硬貨、つまり「500円玉」「100円玉」「50円玉」「10円玉」「5円玉」「1円玉」、その全てを合わせると「666」になると言う指摘があります。 多分、全ての数字に「意味」を持たせる「カバラ主義者」によれば、これは「日本の貨幣には『悪魔的意味を持つ』」とか主張しそうですがーーーー、 そして、これは何やら「ホラー小説」になりそうなネタではありますがーーーー、 これに関しても私はやはり「うまく計算したなあ」なのであります。 だって、日本人には「666」の元ネタである「キリスト教」の「ヨハネの黙示録」も、「ユダヤ教」の「カバラ」も、これ、実はまったく関係ないモンねぇ・・・。 うん。 |
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