SYU'S WORKSHOP
ESSAY VOL.116
「マンモスの肉」
について

(2010年5月22日)


この前、近所のコンビニで「マンモスの肉」を見つけたのであります。
数年前の名古屋万博だか愛知博だかで、シベリアで発掘された冷凍マンモスが公開された事がありましたが、いやあ、もはやコンビニに置いてあるなんてビックリです。



さすが2010年、長生きはしてみるモノです。



商品名の最後には感嘆符と疑問符が並び、「マンモスの肉!?」となっているのも、全ての物事に自問自答を繰り返し、簡単には安直な結論は出さないぞと言う、「日本生物学会」の奥ゆかしくも真摯な学者馬鹿魂を深く感じさせ、とても好感を持ったのであります。

ん。

あれあれ?
「角(つの)書き」(ショルダーコピーとも言いますが)に「原始体験スナック」って書かれているなあ・・・?



震える手で袋を開けてみると、中には直径6センチ、厚さ2〜3ミリ、表面には同心円状の彫り込みがある円盤が、13枚ほど入っているじゃありませんか。



恐る恐る食べてみると、サクッと芳ばしい香りが口の中に広がり・・・
あっ。
これはお菓子じゃないか!
「マンモスの肉は含まれていません」ってヌケヌケと書いてある!
だ、騙しやがったな!



と言うワケで。


このスナック菓子を見つけた者は、「わしゃ、はじめ人間ギャートルズかいっ!」と突っ込むのが正しい反応なのでありましょう。
そう言えば「マンガのお肉」という本物の肉で加工されたヤツも前に出ていましたっけ。

ちなみにこれは「バーベキュー味」。
しかし「バーベキュー味」って、それがポテトチップでもスティック菓子でも丸や三角のスナックでも、結局「みんな同じ味」になってしまうのは、一体どうしたモノなのでしょうか?
それで良いのでしょうか?

私はこれを昔から「佃煮は何を食っても結局佃煮の味しかしないの法則」と呼んでいるのであります。



(追加補記20100819)
本日コンビニに行ってみたら新しい「マンモスの肉」が売られていました。
「あぶりバーベキュー味」と「ほしにくジャーキー味」です。
この勢いだと、いつか「さわやかシーフード味」やら「ぴりからカレー味」なんか出しそうだなあ。

そんなのより早く「マンモスの肉」の上位機種(?)、「ティラノサウルスの肉」や「アンフィコエリアスの肉」なんてヤツも出して欲しいなあ。
「たべっ子どうぶつ」ならぬ「たべっ子きょうりゅう」もいいなあ。
うん。



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