前に書いた「宇宙船が生まれた日」の宇宙船、あ、いや、鉄塔の顛末なのであります。 |
この鉄塔は「美化鉄柱」と呼ばれ、最近、住宅街等でよく見かけられる形です。 街の美観を損なわず、占有面積が少ないのが特徴です。 前回、私はこの建設途中現場を見つけ、「完成した暁にはどうやって隣の鉄塔から電線を結ぶのだろう?」と疑問に感じていたのです。 |
いろいろ調べてみた結果、この場所には元々「トラス型鉄塔」があったという事が判りました。 同じ場所で「トラス型鉄塔」→「美化鉄柱」とは盲点でした。 改めて見ると、確かに根元に「トラス型鉄塔の名残り」がありました。 元の鉄塔を貫くように「美化鉄柱」を建てていたのです。 |
前回の写真を見直すと、電線はすでに繋がっていた事が判ります。 |
「美化電柱」完成後、前の鉄塔にあった電線を「高く持ち上げる」だけだったのです。 それは一日で終わる作業ではなく、何日もかけて一本一本行いました。 その電線の電気を切って置かなければならないからです。 |
イラストで展開すると、こうなります。 「美化電柱」が完成し、電線を正しく繋いだ後、元の鉄塔は撤去するのです。 |
手前にあるのが「トラス型鉄塔」。 奥にあるのが「美化電柱」です。 |
どうやら私の近所の鉄塔は、順次「トラス型」から「美化電柱」に建て替えているらしいのでした。 |
こうして「美化電柱」は完成しました。 |
しかしまた確実に、 |
都会の空は切り裂かれて行くのであります。 |
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