SYU'S WORKSHOP
ESSAY VOL.145
「今日の名台詞 その(18)」
について

(2013年1月5日)


私は昔から本や漫画、テレビや映画などに登場する「名台詞」を日記に書き留めておくようにしていました。
中には「名台詞」じゃないけども、当時私が本、テレビ、ネット等で気になった「雑学」も入っています。

と言うワケで、今回も昔の日記からそれらを抜き出してご紹介するのであります。
(今回は2008年頃の日記からの抜粋です)

コメントはその当時のモノ。
※印付きのコメントは、今の私の補足説明です。

またまた前後の脈略無くズラズラズラと並べてみました。



【07:12】
 敦子の笑い声で起床。まだ眠い。
 顔を洗う。画図百鬼夜行が濡れて力が出ない。
 歯はみがかない。
 この世には不思議なことなど何一つない。
【07:22】
 朝食のかわりに腹に仏舎利をつめる。
 ブッダは象より大きい。イヤになる。
 「憑き物落としに行っておいで」。敦子の言葉だ。うるさいん だよ。俺は霊媒師じゃないただの古本屋の親父なんだよ。
 「気をつけて!」。うるせぇんだよ この編集者が。
【07:35】
 ダルい憑き物落とし出発。
 縁側ではやる気のねぇ猫が寝てる。高い金出して買ったん  だから化けろよ。
【07:43】
 「助けて〜!」。関口が叫んでいる。
 俺にどうしろっていうんだよ。
【07:50】
 関口救出。
 警察に誤認逮捕されたらしい。うだつの上がらない奴だ。
【08:03】
 今日は曇りだ。
 気分が盛り上がらない。早く古本屋へ帰りたい。
【08:46】
 敦子がニヤニヤしている。
【09:30】
 早朝憑き物落とし終了。
【09:40】
 帰宅。
【09:45】
 お腹がすいた。腹に仏舎利をつめる。
 また腹が「みつしり」となる。
【10:11】
 みんなで談笑。鳥口の笑い声にみんながいらつく。
【11:20】
 薔薇十字探偵 登場。
【11:22】
 「神が登場したぞ!下僕ども!」。相変わらず元気な奴だ。
 「僕が関わることによって死者を増やしたくないのだ」 。
 本当はどうでもいい。明石先生早くこい。
【11:40】
 再び憑き物落としに出向く。帰りたい。
 画図百鬼夜行が無いと力が出ない。
【11:42】
 「私の研究に間違いはない!」。美馬坂だ。
 タイミングが良すぎる。どこから見ていたんだ?
【11:43】
 「さあ、匣に入ろう」。さようなら、幻想作家久保。
 こんにちは首だけの久保。敦子がニヤニヤしている。
【11:45】
 「あなたが蜘蛛だったのですね」。
 ただのあてずっぽうだ。
 「この世には不思議なものなど何一つないのだよ」。
 このセリフには飽き飽きしている。
【11:49】
 憑き物落とし終了。
 「嘘なものですか。この僕が云うのです」。格好だけ呟いてみ る。
【11:53】
 木場が来た。「京極!助けに来たよ!」。遅すぎる。
 帰れ。うだつの上がらない奴だ。
【12:30】
 帰宅。古本屋で鳥口が冷麦をガツガツと食べていた。
 敦子がニヤニヤしてこっちを見ている。
 いやがらせか?殺すか?

2チャンネル「こんな京極堂は嫌だ」より。面白いなあ。
※私は一時期「京極夏彦」の「京極堂シリーズ」の熱心なファンだったのです。
本エッセイ「今日の名台詞」は2008年の日記からですが、その前年「魍魎の匣(監督・原田眞人)」が映画化され、私の「京極堂熱」が上がっていたのでしょう。
上記の様なパロディは「知っている人には凄く面白く、知らない人にはまったく面白くない」のであります。

ちなみに。
「敦子」は主人公「京極堂」の歳の離れた妹、「仏舎利」は本来釈迦の遺骨の事ですが、ここでは「米で作られた干し菓子」の事なのであります。


キャンベルは「千の顔をもつ英雄」の中で「英雄の冒険」をたった3つの段階に区別している。
「出立」、「イニシエーション(試練)」、そして「帰還」である。

トーキョー・スターウォーズ評議会著「スター・ウォーズ 完全基礎講座」、Duke「神話とスター・ウォーズ」より。
比較神話学者ジョーゼフ・キャンベル「千の顔をもつ英雄」は、ルーカスがスター・ウォーズを作るにあたって影響を受けた本だとしている。
※旧スター・ウォーズの一作目(エピソード4)は、黒澤明の「隠し砦の三悪人(1958)」が下敷きになっている事は有名ですが、「出立」「試練」「帰還」は「英雄の冒険」の条件であると共に「面白い物語」の条件でもあるのかも知れません。


「何事であれ、その九割はクズである」
スタージョンの法則。
※「シオドア・スタージョン」はSF作家。
有名な作品は「人間以上(1953)」で、「超能力者は迫害される」ネタのルーツと言えるかも知れません。
上記は「スタージョンの法則二番目」で、一番目は「常に絶対的なモノは無い」であります。


世界人類は二種類に分類される。
すでにシャーロック・ホームズの物語を読んだ人と、これから読む人と。

アメリカの高名なシャーロキアンである「ピーター・ブラウ」のセリフ。
甲賀三郎「シャーロック・ホームズ学への招待」より。
※この「人は二種類に分けられる」という言い回しは、多く作られています。
私が思い出すのは、名作「史上最大の作戦(1962)」の「この浜には二種類の人間がいる。死んだ人間と・・・これから死ぬ人間だ!」というヤツであります。


性別 男性。都道府県 愛知県。
自己紹介 どうも●●です。
自分は平成生まれなのに心は昭和。
そんな男です!

ある中学生のプログの自己紹介なのだが、思わず大笑いしてしまった。いつまでも元気に生きていて欲しいなあ。この人には。
※アンタ、「男おいどん」か。がはははは。


「噂されるよりも悪いことは一つしかない。
それは噂されないことです」

「オスカー・ワイルド」。
※オスカー・ワイルドは19世紀末のイギリス作家。
「ドリアン・グレイの肖像(1890)」で有名ですが、19世紀末を描写する小説や映画・漫画には必ず登場する「エキセントリック」な人物なのでありました。


A:煙草吸ってもよろしいですか?
B:どうぞ。ところで一日に何本くらいお吸いに?
A:ふた箱くらいですね。
B:喫煙年数はどれくらいですか?
A:30年くらいですね。
B:なるほど。あそこにベンツが停まってますね。
A:ええ停まってますね。
B:もしあなたが煙草を吸わなければ、あれ買えたんですよ。
A:あれは・・・私のベンツです。

2ちゃんねる、より。
※以前私はチェーン・スモーカーでした。
すでにタバコをくわえているのに、追加のタバコに火を付けようとしていました。
でも今は病気のため、完璧にタバコを止めたのでした・・・。
でも・・・ベンツも買えないのです・・・。
しくしく。


「怪獣が出て来た時代によって、その当時の科学の進み方やら何やら対応の形がすべて違ってくるしね。
そんな意味で、怪獣映画であると同時に、その当時の社会的ないわゆる影響、また時代背景、それらを受けているし、その時代に出て来たからこんな動きになる。
こういう影響を受けるであろうということになるわけです」

本多猪四郎「特撮をめぐる人々4」。 宇宙船1984年12月、VOL.21より。
※私の愛する大昔の怪獣映画を観ると、怪獣が出現すると「大八車」に「家財道具一切」を縛り付けて(得てして箪笥や布団)、人々が逃げていたモノでした。
もちろん、今なら「高速が大渋滞」になる描写になるのでしょう。
中には逆走して対向車に追突炎上する車や、いや、それよりも皆「携帯やスマホが繋がらず状況が判らない」まま車外に出て、高速道路が崩れ落ちるシーンが描かれるのでしょう。


「メソポタミア」とは「川の間」という意味で、「チグリス」と「ユーフラテス」の二つの川の肥沃な土地に紀元前四千年、四方から様々な民族が集まって来てシュメール文明を作った。
今日の豆知識より。
※人の体の中には「川が流れている」という話を聞いた事があります。
それは「血管」という「川」で、それによって「陸生哺乳類」は、太古、海中から陸へ上がる事が出来たのでした。


「昭和十年十二月十日に
ぼくは不完全な死体として生まれ
何十年かかかって
完全な死体となるのである
そのときが来たら
ぼくは思いあたるだろう
青森市浦町字橋本の
小さな陽あたりのいい家の庭で
外に向かって育ちすぎた桜の木が
内部から成長をはじめるときが来たことを

子供の頃、ぼくは
汽車の口真似が上手かった
ぼくは
世界の涯てが
自分自身の夢のなかにしかないことを
知っていたのだ」

1982年9月に「懐かしのわが家」と題し朝日新聞に発表された詩。
※ご存知「寺山修司(1935〜83)」の詩であります。
私はいつ「完全な死体」に成る事が出来るのでしょうか。
これも、前にも書いたかな。


【大衆の浪費を刺激する10の戦略】
01)捨てさせる・・・・・100円ライターや1000円時計など。
02)無駄遣いさせる・・・大きめの角砂糖やちょっと押しただけでスーッと出て元に戻らないエアゾール式容器など。
03)贈り物にさせる・・・ヴァレンタイン・セールや父の日セールなど。
04)蓄えさせる・・・・・洋酒ビンや全集本など。
05)抱き合わせ商品にする・・・カメラの連写ケースなど。
06)きっかけを与える・・・読書週間や虫歯予防デーなど。
07)単能化させる・・・・・専用ビタミン剤や七色ウィーク・パンティーなど。
08)セカンドとして持たせる・・・セカンド・ハウスやセカンド・カーなど。
09)予備を持たせる・・・・タイヤ、電球などのスペア性のものやフィルムなどストック性のもの。
10)旧式にさせる・・・・まだ使えても旧式だと思わせる。

2ちゃんねる、より。
何だ?七色ウィーク・パンティーって?
※本当に、何だ?七色ウィーク・パンティーって?


1)フランク・ダラボン→インディがナチの残党から命を狙われるダークなプロット。ルーカスが反対。
2)M.N. シャマラン→「レイダース」をベースにしたマリオンや家族との再生物語。
3)クリス・コロンバス→アフリカに眠る謎のサルの王国をめぐる冒険。もっともクレージーな脚本。
インディがサイに乗り仲間のサルの大群を引き連れナチと対決。
4)ジェブ・スチュアート(ダイハード)→今回のルーカス考案のスーパー・マクガフィンを使用した唯一の脚本。
「インディと火星円盤の男たち(SAUCER MEN FROM MARS)という壮絶なタイトル。 彼らしい「丈夫な冷蔵庫」のギミックも登場。
サラー、マーカス、パパ・インディが集結する結婚式のシーンはファン涙目(?)。
5)デビッド・コープ→まとめ職人。
(それぞれ「クリスタル・スカル」に一部流用)

2ちゃんねる、より。
※「クリスタル・スカルの王国(2008)」は、前作から「19年後」に作られた4作目の「インディ・ジョーンズ」でした。
実際に脚本としてクレジットされたのは「デヴィット・コープ」ですが、それ以前に多くの作家に脚本を発注していたのが判るのでした。
それにしても「シャマラン(シックス・センスの監督)」にも書かせていたとは・・・!


最初に見たのが「魔宮の伝説」で小3の頃。
学校の作文の宿題に感想文長々と書いたら、普段怖かった担任の先生が「先生も見に行ったよ!面白かった!」て返事書いてくれて嬉しかった。

初めて買った大人の本がこの作品のノベライズだった。
三日かかって夢中で読んだ
そこで見たくなったのが一作目なんだけど、レンタルビデオなんて無かった頃だから、簡単にレイダースを見ることもできず、ひたすらテレビ放映を待って待って待って・・・、ガキの事だから背が伸びるほど待って・・・、ある朝オカンが「今日ちゃんと勉強したらこれ見せてあげる」といって、新聞のテレビ欄を差し出して見せた。
そこには「レイダース 失われたアーク」の文字が。
8時半にはもうテレビの前に正座だった。

三作目の頃には、もう青臭い中学生だった。
何ヶ月も「スクリーン」や「ロードショー」のハリソン・フォードとショーン・コネリーのパブ写真見て、公開日までのカレンダーを自作して待ってた。
なぜかオトンと見に行った。そうだ、思い出した。
年の離れた妹を産むために、オカンは入院中だった。
二本立てのスター・トレックを我慢して見て、至福のインディが終わって「もう一回見る!」とオトンに言ったが「帰る」って言われて涙目だった・・・。
もうすぐお兄ちゃんなのに・・・。

四作目、何とか時間作って週末の先行見に行った。
昔と違って、ちらほら空きのある映画館。
俺はもう「三十路」で、田舎から出てきて十年の疲れたサラリーマンになってた。
見に行く前から、絶対昔みたいな気持ちになれないのは分かっていた。
でも暗闇の中でインディのテーマを聞いていたら、涙がこぼれそうになった。
これは本当の話なんだが、シートの端に座っていた俺と目のあったおっさんも目を真っ赤にしていた・・・。

そして、UFOは飛んで・・・、帽子を拾って映画は終わり・・・、僕は普通の顔をして映画館から出てきた・・・。
映画はちょっと期待はずれだったけど、それでもツマラナイなんて簡単に言えない。
僕にとっては、このシリーズは、特別すぎる・・・。

2ちゃんねる、より。
※子供の頃、最初に映画館で観た映画には特別の「思い入れ」がありますよね。
また、長く続くシリーズ物にも、皆ドラマがありますよね。


【スタジオジブリ作品興行収入&キャッチコピー】
01)千と千尋の神隠し(2001)304.0億円。トンネルのむこうは、不思議の町でした。
02)ハウルの動く城(2004)196.0億円。ふたりが暮らした。
03)もののけ姫(1997)192.1億円。生きろ。
04)ゲド戦記(2006)77.0億円。かつて人と竜はひとつだった。
05)猫の恩返し+ギブリーズepisode2(2002) 64.6億円。猫になっても、いいんじゃないッ?/ふとふり返ると。
06)紅の豚(1992)47.6億円。カッコイイとは、こういうことさ。
07)平成狸合戦ぽんぽこ(1994)44.7億円。タヌキだってがんばってるんだよォ。
08)魔女の宅急便(1989)36.6億円。おちこんだりもしたけれど、私はげんきです。
09)おもいでぽろぽろ(1991)31.8億円。私はワタシと旅に出る。
10)耳をすませば(1995)31.5億円。好きなひとが、できました。
11)ホーホケキョとなりの山田くん(1999)*7.9億円。家内安全は、世界の願い。
12)風の谷のナウシカ(1984)*7.4億円。少女の愛が、奇跡を呼んだ。
13)となりのトトロ/火垂るの墓(1988)*5.8億円。この変ないきものはまだ日本にいるのです。たぶん。/4歳と14歳で生きようと思った。
14)天空の城ラピュタ(1986)*5.3億円。ある日、少女が空から降ってきた・・・。
15)崖の上のポニョ(2008)**.*億円。生まれてきてよかった。

2ちゃんねる、より。
※この手の「興行成績」は何時、誰が出したかによって変わるのは承知していますが(特に公開後のソフト販売が入っていない)、ラピュタが意外と低いのが不思議ですね。


誰だか忘れたが、黒澤明に「監督はゴジラ撮らないんですか?」と聞いたら、あわててプロデューサーが「バカ!そんなことしたら東宝がつぶれる!」と言われたらしい。
出展不明。多分「宇宙船」のバックナンバーからかな?
※私も黒澤明の「ゴジラ」と、黒澤明の「(手塚の)火の鳥」も観て見たかったのであります。


だから、日本人って賢いなぁと思うんですけど、そういう「欠けているもの」を補完する機能をあらかじめ持っている。
歌舞伎の黒子は「観客からは見えないことにする」という約束ごとの上に成り立っているでしょ。
日本文化のどこかに、そういうショートカットの発想があると思う。ヨーロッパ人なんかはリアリストだから、そういうものの存在を許容できない。
「見えないことにするったって、見えているじゃないか!(笑)」と。

大塚康生「大塚康生インタビュー。アニメーション縦横無尽」より。
※大塚康生は東映動画の頃から、私の大好きなアニメーターです。
また昔の「ホビー・ジャパン」の熱心な読者には、ミリタリー・ビークル愛好家でも有名です。
上記の「見えないことにする」っていう日本人の特性に関しては、私もいつか自分のエッセイに描いてみたいと思っているのです。


「狂犬の 目にまっすぐの 道ばかり」
2ちゃんねる。
※これは「狂犬の 目にねじ曲がった 道ばかり」でも有効なのであります。
でも、元の「まっすぐ」の方が、やっぱ怖いか。


「夏というのは、夏だというだけで一つのイベントだからね」
2ちゃんねる。なるほどなあ。
※私は夏は「大嫌い」なのですが、それでも、見事な青空に大きく伸びる入道雲を見ると「ああ」と感動したりするのであります。


「二の腕タプタプの深田恭子、12キロ減量の仰天!
2008年9月27日(土)10時0分配信 日刊ゲンダイ」
映画「ヤッターマン」のためにバナナ・ダイエットを敢行。

※映画「ヤッターマン(2009)」は三池祟史監督です。
私は昔からこの監督作品を観ているのですが、その度「やっぱこの人、嫌いだなあ」と思うのです。
「殺し屋1(2001)」も「妖怪大戦争(2005)」も「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ(2007)」も「神様のパズル(2008)」も「13人の刺客(2010)」も。


「卵の叩き売り」「石になった地蔵さん」「怒りのイカリング」。
学生の頃、こんな下らない事ばかり考えていた。

※本当に下らないのであります。えへ。


彼が自分自身に怠ける権利を与えるためには、その白紙の原稿の上に蠅が一匹止まるだけで十分だった。
そうすると彼は書くのを止めた。
蠅の邪魔をしてはいけないと思って。

「ルナール」。
※ん?これ前にも書いたなあ?


「女の10年は、おのれの100年じゃっ!」
つかこうへい「かけおち83」より。
※これも前に書いた気がするなあ。
ま、「命短し 恋せよ乙女」なのであります。


「どの鍵穴にも合わない鍵を、いつまでもポケットに仕舞っておく訳にも行くまい」
サリンジャー「ある少女の想い出」より。
※これも前に書きましたっけ?
私は大昔に辞めた会社の鍵を、建物自体もう数十年前に無くなっているのに、今でも持っているのであります。
これは「記念」や「想い出」、「記憶」の代償行為なのでしょう。


「誰でも捨てて来た物の事を懐かしがるものだ。
馴染んだものが、いつも天国さ」

菊地秀行「メフィスト」より。
※今はそんな事は無いでしょうが、昔は菊地秀行は「体良く人前で読める(例えば通勤の電車の中で読める)エロ本だったのであります。その前の「西村寿行」みたいなモンか。
なんて言うと「西村寿行」「菊地秀行」に怒られちゃうのであります。


シミュレーション・ハウスというのがある。
その中に入ると窓に映る風景が全てプログラミングされて映写されている。
主に核戦争の時の外の風景。
ミサイルが飛んで来たり、遠くでキノコ雲が上がったりを映し出すのだ。
その部屋に入る者は皆、それがリアルで現実の物と思っている。
この部屋の目的は、その時の人の心理状態を記録するために作られたのだ。
ある時。
とあるグループが中に入り、外の状況を見て皆パニックになるのだが、最後に「みなさん。これはシミュレーション風景でした。お疲れさまでした」とアナウンスされる。
安堵の息を付く全員。
再び窓の外の風景は、見慣れた日常になる。
だけど。。
実は突発的な大事故が起きて、窓の外の悲惨な光景は実際のモノであった。
反対に、終わった後の日常風景の方がシミュレーション映像だったのだ。

※「阪大時代、2月6日の夢」より。
私は社会人になって3年目「出張」で、大阪大学電子工学科大学院に「1年間」通っていたのです。
当時、日本で出来たばかりの「CG、コンピュータ・グラフィック」を学ぶためでした。
そうだ!
この時代の「全日本青少年鍋の会」の話を、いつか書かねばなりますまい!
また、後、「冬合宿の六甲温泉で、深夜一日中一人風呂場に閉じ込められて、死にそうになったでござるの巻」の話も!


あるラーメン店。
そこは行列のできる人気店として営業を続けていた。
しかしそこのラーメンは、化学調味料たっぷりのスープに豚の脂が1センチも膜をはって浮いている。
さらに冬場でもさほど湯気が立たない。
湯気は脂の膜が包んでしまうので、立ちにくくなっているわけだ。
常連の客はにんにくや胡椒をぶちこみ汗をだらだら垂らして飲み込んでいく。
主人のおじさんは顔色の悪くなった常連客と並んで記念写真を撮る事がある。
画鋲止めにされたポラロイド写真は既に「50枚以上」はあった。
「みんな死んじまった」。
おじさんは真新しい写真を指さした。
「この人は肝臓ぶっこわして、ついこないだおだぶつだ。
こっちの人は入院してるが、病院抜け出してウチに食いに来てるからもうじきだろうな。
ウチみてえな高カロリー、高脂質、食塩過多、化学調味料過多のラーメンを週に4回も5回も食ってみろ、尻からラードが出るぜ。
脂肪肝だって診断されたり、身体に蕁麻疹が出たり、それでも懲りずに食いに来続ける奴は写真に残す事にしている。
これだって全部じゃない。俺の知らねえとこで死んじまってる奴もたくさんいるわけだ」。
おじさんはさらに続けた。
「それでもな。この辺じゃこういう味じゃないと商売にならねえんだ。手間隙かけて、いいもん作っても味にヒステリーがないと売れない。身体に良くて美味いものを目指したこともあったが、それじゃ店がつぶれちまう。
結局 毒じゃなきゃ美味いって言われないんだ。憶えてももらえないんだよな。
変な連中だよまったく。銭払ってまで毒食いたがるんだから」。
おじさんは指に挟んでいた煙草を床に捨て最後に呟いた。
「外食しても・・・ラーメンだけはよせよ」

2チャンネル、より。
有名なコピペなのだろうけども。
※体に悪いモノはみんな「旨い!」のであります。
何で誰か「体に良くて、しかも『美味い!』」ってモノを今日日、作らないのか!


「20世紀はモノを集める時代だったけど、21世紀はモノを手放す時代だと思う」
高城剛。
今までたくさんなモノを集めていたけど、全部捨ててスーツケース8個だけにしたのだと言う。
日テレ「アナザースカイ」より。
※「高城剛」も似ている「宮本亜門」も今でも嫌いですが、「21世紀は捨てる時代」って言うのは至言だと思います。


そりゃ人生、良くないこともある(Some things in life are bad)。
そいつはまったく頭に来させるよ(They can really make you mad)。
その他だって焦らせるか呪いたくなることばかり(Other things just make you swear and curse)。
そこであんたが人生の苦虫を噛み潰している時は(When you're chewing on life's gristle)。
そんなゴネていないで、口笛吹いて!(Don't grumble, give a whistle!)。
それこそが物事を好転させる方法!(And this'll help things turn out for the best!)。
いつも良い面だけを見て行こうよ!(And...always look on the bright side of life!)。

※私がモンティ・パイソンが好きなのは前にも書きました。
これは彼らの映画「ライフ・オブ・ブライアン(1979)」の有名な挿入歌「Always Look on the Bright Side of Life」であります。
イエス・キリストに間違えられたブライアン(グレアム・チャップマン)が磔され処刑される直前に、隣りの囚人「エリック・アイドル」が陽気に唄う歌なのであります。
「おいおい。そんなにクヨクヨくするなよ。こんな時はもっと楽しい事を考えなくっちゃ!人生良い面だけ見て行こうよ!」。
もちろん、この後二人は処刑されちゃうんですけども。

次のモンティ映画「人生狂騒曲(1983)」のエピソードの1つも
も好きでした。
時代は現代のロンドン(と言っても80年代)。
突然来た白衣を着た業者に「アンタ、臓器提供者書にサインしてるよね?」と、生きたまま台所で「解体」されてしまう旦那(テリー・ギリアム)と、悲しむ妻(テリー・ジョーンズ)。
そこへ突然、冷蔵庫の中から、やっぱ「エリック・アイドル」が出て来て悲しむ妻を冷蔵庫の中に連れ込み、そこには広がる大銀河、「クヨクヨするなよ。キミ、宇宙の広さって知っている?」と唄う「Glaxy Song」も、私は大々々好きなんであります。
やっぱりモンティ・パイソンは面白いなあ!


天国とは?
警察・・・イギリス人。
料理人・・・イタリア人。
メカニック・・・ドイツ人。
愛人・・・フランス人。
これらを全てのまとめ役・・・スイス人。

じゃ、地獄とは?
警察・・・ドイツ人。
料理人・・・イギリス人。
メカニック・・・フランス人。
愛人・・・スイス人。
これらを全てのまとめ役・・・イタリア人。

2ちゃんねる、より。
※「もしイギリス人だったら?」「もしフランス人だったら?」というジョークには面白いモノが多いと思います。
しかし、ドイツ人にとってはメカニックが天国、フランス人にとっては地獄ってのが、第一次二次大戦を知っている私みたいなミリタリー者には、とても面白いのであります。


「パソコンのメモリーは640メガバイトを超えない(1981)」
ビル・ゲイツ(マイクロソフト社創業者)。
※私が今使っているパソコン(2012)のメモリーは「8ギガバイト」あります。
世の中には「テラバイト」の外付けハードデスクなんてモノが数万で売られています。
おい!ビル・ゲイツ!どうなってるんだ!


料理とはいえないかもしれないけど、「ツナマヨおにぎり」を考えた人は誰か知らんが、もっと評価されていいと思う。
2ちゃんねる。
※だいたいマヨネーズを加えると何でも美味しくなるのです。
マクドナルドの100円バーガーに、マヨネーズを絞り出してご覧なさい。
ケンタッキーの一日置いて冷めたチキンに、マヨネーズを垂らしてご覧なさい。
すき家の並盛牛丼に「井の字井の字」で、マヨネーズ掛けてご覧なさい。
みんな、みんな、全て美味しくなるのですっ!!
恐るべし!「美味しい」=「健康に悪い」=「太る」の法則!!


「司法解剖の結果、死因は司法解剖だってよ・・・」
※出展不明。
司法解剖する前は実は死んでいなかった、というのは良く出来たミステリーのトリックですが、何かの小説から取って来たのかな?
「山口雅也」の「生ける屍の死(1989)」だっけかな?
全然違うかな?


「ロックに対するコンプレックス。
だから、僕の作る歌には嘘がある。
不幸な事に・・・不幸な事が無かったんだ」

みうらじゅん「アイデン&ティティ」より。
※「なぎら健壱にフォークシンガー(1983)」って歌のがあります。
「犬のような声して 犬をなじっていた」。
「テレビなんぞに決して出るものかと テレビカメラに向かって言っていた」。
「フォークシンガーになりたいと息子が言えば頭を殴りつけ 馬鹿な事言うんじゃないぞ 戦争でも起きなきゃ儲からぬ」等々、
これは傑作だと思うのでした。



とりあえず今回はここまで。

昔の日記からの抜粋なので、記述間違いや出典間違いがあるかも知れません。
その場合は、間違いを教えていただければ、これ幸いなのであります。




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