私は昔から本や漫画、テレビや映画などに登場する「名台詞」を日記に書き留めておくようにしていました。 中には「名台詞」じゃないけども、当時私が本、テレビ、ネット等で気になった「雑学」も入っています。 と言うワケで、今回も昔の日記からそれらを抜き出してご紹介するのであります。 (今回は2009年の日記からの抜粋です) コメントはその当時のモノ。 ※印付きのコメントは、今の私の補足説明です。 またまた前後の脈略無くズラズラズラと並べてみました。 「まあ、歯車は触れる数式みたいなものだから」 2ちゃんねる。デアゴスティーニ「週刊 天体模型 太陽系をつくる」スレッドより。 ※当時、デアゴから歯車を駆使して動く太陽系儀が出ていて、ちょっと欲しかったのでした。 「歯車とは触れる事の出来る数式」とは言い得て妙であります。 「忘れちゃいけない。パズルのピースは変な形でも、最後にはちゃんと填まる」 難航する犯人捜し。カエル探偵「ニッキー・フリッパーズ」のセリフ。映画「リトル・レッド/レシピ泥棒は誰だ!?」より。 ※これは童話「赤ずきん」をベースにしたCGギャグ映画でした。 吹き替えは赤ずきんを上野樹里、オオカミを加藤浩次、ニッキーをケンドーコバヤシが演ってました。 今では考えられないほど、シンプルな低技術で作られたCG映画でしたが、ちょっと面白かった気がします。結局、CG映画も大切なのは「技術」よりも「脚本」なのであります。 「一人の死は悲劇だが、集団の死は統計上の数字に過ぎない」 アドルフ・アイヒマン。 ※アイヒマンは第二次世界大戦、「ホロコースト」で有名なナチの保安警察ゲシュタポです。 上記のセリフは戦後行われた「アイヒマン裁判」でのセリフであります。 K「悲しくなると必ず雨が降らないか?」 ローラ「雨の日は気分が滅入るものよ・・・」 K「違う。君が悲しむから、雨になるんだ」 映画「MIB2」より。 ※ローラはニューヨークのピザ屋で働くアルバイト店員で、本作のヒロイン、秘められた超能力を持つ異星の王女なのでした。 チャーリー・ブラウンは滅多に人に毒づいたりしない。 腹の立つことは多いが、彼が言えることはせいぜい「グッド・グリーフ!(Good Grief!なんてこった!)」くらいのものだ。 「ピーナッツ」のちびっこたちは実に頻繁にこの言葉を使う。 第一次世界大戦に従軍した米兵の間で使われ、その後アメリカで大流行した言葉だそうだ。 廣淵升彦「スヌーピーたちのアメリカ」より。 ※私はよく「グッド・グリーフ!」な気分になるのであります。 やでやで(マルC川原泉)・・・。 マダム・フルチャージ(総攻撃女史)。 ルーシーの事をそう言うらしい。廣淵升彦「スヌーピーたちのアメリカ」より。 ※総攻撃女史!ルーシーは愛すべきキャラですが、現実で遭遇するとちょっと面倒なのであります。 ペパーミント・パティの本名は、パトリシア・ライクハートである。 廣淵升彦「スヌーピーと仲間たちの心と時代」より。 ※私はこの「ペパーミント・パティ」が大好きなのであります。 スヌーピーのアニメで、彼女がフィギュアスケート大会に出場する話があるのですが、私はこれを観る度に泣いてしまうのです。 ほっこりと感動して。 雨は正しい者にも、正しくない者にも降る。 ライナスが引用したキリストの教え。廣淵升彦「スヌーピーと仲間たちの心と時代」より。 ※なるほどなあ。ライナスはピーナッツの中の「賢者」ですよねえ。 アンドロイドの場合。 人間に近づけば近づく程なぜか拒否感が強くなる「不気味の谷現象」と呼ばれる工学上の問題がある。 2ちゃんねる。ああ、そんなモンがあるのか。 ※人に近づけば近づくほど、怪物になるというアンビバレンツ。 「ボクは用心よりも好奇心が勝る質(たち)でね。 それでここまで来た」 スターンズ博士のセリフ。映画「インクレディブル・ハルク」より。 ※博士はハルクを使って人体実験をしようとするのです。 しかし、好奇心は猫をも殺すのであります。 「人といふ 人のこゝろに一人づつ 囚人がゐてうめくかなしさ」 石川啄木。北村薫「リセット」の中、昭和14年の少女の友1月号付録「啄木かるた」に登場する。 ※私の中には一人じゃなく、たくさんの囚人がいそうなのです・・・。 ちなみに、北村薫の「円紫さん」シリーズは私の中ではミステリーというよりも青春小説であり、私の愛読書なのでした。 「戦士の仕事はもう・・・ここには無くなった。 後の諸々の取引は老人たちの仕事だ。 戦争を起こすのは若者。戦争は若者の美徳だ。勇気と未来への希望がそこにある。 そして、老人が平和を作る。 平和は老人のように醜い。あるのは駆け引きと腹の探り合い。 そういうものだ」 族長フェイサルのセリフ。映画「アラビアのロレンス」より。 ※「アラビアのロレンス」は名作ですが、好戦的な映画でもあります。 戦うのは美しく、老獪さが平和を作るという。 「生とは何かとか、自分とは何かとか、そういうことはいっさい必要ない。 いままで生きた、それがすべてなんですから。 生なんていうものは、そんな大したものではないんです」 水木しげる。季刊「怪」第零号、水木しげる×荒俣宏×京極夏彦「不幸の消滅」より。 ※「好きも嫌いも、たかだか この世の事ではないのかね?」という樹村みのりの名セリフを思い出します。 京極「死んでも花実が咲く上に、生きていても花実が咲くんですから、これはすごい。二回も咲いてしまうんですから」 荒俣「人生二毛作論です」 季刊「怪」第零号、水木しげる×荒俣宏×京極夏彦「不幸の消滅」より。 ※「不幸の消滅」は、季刊「怪」の「世界妖怪協会設立特別鼎談」でありました。 それにしても「人生二毛作論」たぁ凄いなあ! 実践されている呪術に「共感呪術」あるいは「類感呪術」と呼ばれる一方法がある。 これは「似たものは似たものに影響を与える」とする類似の原理に基づく。 荒俣宏。季刊「怪」第零号、霊の世界史「ネアンデルタール人の歴史」より。 ※イタズラで怪物のお面を被っていた人が、本当の怪物になってしまう「梅図かずお」の恐怖漫画が大昔、ありましたっけ。 右に述べたのは「怪音」としての妖怪現象であったが、同様のことは「狐火」など視覚に訴える妖怪現象や、「鎌イタチ」など「触覚」に訴える妖怪現象についても云えそうである。 小松和彦「妖怪の原像」、「図説 日本の妖怪」より。 ※「怪音」としての妖怪は「狸囃子」「天狗囃子」「小豆洗い」「シズカ餅」で、 「視覚」としての妖怪は「狐火」「狸火」「遊び火」、 「触覚」としての妖怪は「鎌イタチ」「かいなで」「髪切」なのだそうです。 それ以外にも人間の身体の一部を変形させた「ろくろ首」「ぬっべら坊」「一つ目小僧」、 異なる動物の部分を寄せ集めた「鵺」、 道具と動物を寄せ合わせた「付喪神(つくもがみ)」があります。 これら日本の妖怪は江戸時代に乱発され、「不思議な現象があれば、それは妖怪」「とりあえず名前を付けて片付けてしまおう」としたのだそうです。 「名前を付けて片付けてしまおう」というのは、現代のマスコミと同じですね。 「こんちには みさなん おんげき ですか? わしたは げんき です。 この ぶんょしう は いりぎす の ケブンッリジ だがいく の けゅきんう の けっか にんんげ は もじ を にしんき する とき その さしいょ と さいご の もさじえ あいてっれば じばんゅん は めくちちゃゃ でも ちんゃと よめる という けゅきんう に もづいとて わざと もじの じんばゅん を いかれえて あまりす。 どでうす? ちんゃと よゃちめう でしょ?」 2ちゃんねる。 ※なるほど、なあ。 「いよいよ最期みたいですよ」 「いよいよ最期ですねえ」 2ちゃんねる。もしも小津安二郎がゴジラを撮ったら。 ※もちろん、畳の部屋で卓袱台を挟んで渋茶を飲み、庭を見つめながら会話しているのだろうなあ。カメラ低アングル固定で。 ジョーカーが「正義の存在が悪を生み出しているのだ」とバットマンを揺さぶる場面があるが、実は「エクソシスト」の原作にも「悪魔は神のコマーシャルなのだ」というセリフが出てくるので、その対比もまた興味深い。 テレビマンユニオンの演出家、佐藤善木。映画「ダークナイト」を語ったエッセイより。 ※光ある所に影があるのであります。そして光が強くなればなるほど、影もその存在感を増すのです。 「終わりは、また別のお話が始まるための切っ掛けだ」 エリックのセリフ。映画「マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋」より。 ※映画は、いや小説や漫画もかも知れませんが、何かが終わる事によって物語が始まるのであります。 友人がよく言っていた。 「女性は優秀な分析医だ、恋をするまでは。 その後は、優秀な患者になる」 ブルロフ先生のセリフ。ヒッチコック「白い恐怖」より。 ※医者が患者に転落するパターンは、嘘か本当か分かりませんが、精神科医に多いのだそうです。 「世の中で一番厄介なのは老人だよ。自分の死後の心配ばかりするようになる。 だから戦争をするんだ。老人には他に刺激がない」 ブルロフ先生のセリフ。ヒッチコック「白い恐怖」より。 ※先の「アラビアのロレンス」とは真逆のセリフであります。 「ゲームじゃない」「結局はゲームです」 「生きるためだ」「生きるためでも何でもありません」 「それが君の答えかね?」 「そうです。人間は面白いから殺し合う」 「面白いから?それだけか?」 「そう。ただ好きだからだ。戦争は何も解決しない。人間は銃を持った時、生きているという実感が味わえる。死ぬのが恐くて緊張しているからだ」 「『面白いから殺し合う』。人類に対する恐ろしい警告だ」 「残念ながら事実です。それを悟ってこそ、初めて共存できるのです」 エニス従軍記者とレスリー将軍との会話。映画「アンツィオ大作戦」より。 ※結局、戦争を起こすのは若者でもなく老人でもなく、全ての人類が、単に面白いから起こすみたいなのでした。 やでやで・・・。 「高円寺陸橋の下にはいつも白バイのおじさんがエンジンかけて待機してるな」 「あと、大和陸橋もね。環七のここら辺は彼らの狩場。 まるで生身の人間を狩る機械伯爵のようだ」 まちBBSより。 ※本当にいるのですよ、高円寺陸橋と大和陸橋には。 「機械伯爵」とは松本零士の「銀河鉄道999」からですが、それを出すセンスが素敵です。 爪切りって、パチンと切ったら光速でどこへ飛んで行ってるの? 2ちゃんねる。 ※確かに切り取られた爪は、時々一瞬で何処か遠くに飛んで行くのであります。 これが探しても見つからないんだ。 「聞いたとおり緊急着陸することが決定しました。 今からは『サービス要員』の顔は忘れて『保安要員』として動くように。 言うこと聞かない人には毅然とした態度で対応して」 ホノルル便が事故を起こし、急遽羽田に戻る事が決まって。映画「ハッピーフライト」より。 ※「ハッピーフライト」は綾瀬はるか主演のいわゆる「アルタミラピクチャーズ」映画ですが、上記の様な格好良いセリフが出てくるのであります。 やっぱ映画は脚本が大事なんだなあ。 40年前の技術で月に行けたのに、何故今行けないのか? それは・・・最近ピラミッドを造っていないのと同じ理由。 出典不明。2ちゃんねるかな。 ※なるほど、なあ。 50年代アメリカ映画で青春を象徴する小道具の一つにナイフがあった。飛び出しナイフ、ジャックナイフ。 それら鋭利な刃物は、朝鮮戦争、マッカーシー旋風といった黒い世相の中で、大人たちに牙をむく若い世代の反攻を代弁するものであったとも言えよう。 高沢瑛一「事典映画美2」より。 ※私の大好きな昔のアニメ「ガンバの冒険」でも。 シマリスの「クリーク」が瀕死の状態で「リスにはツメもキバもないんだ・・・でも、俺は欲しいんだ・・・鋭いツメと大きなキバを!」と叫んだ後、残忍な支配者 黒キツネ「ザクリ」と共に滝壺に落ちていくシーンは、テレビアニメの中でも屈指の「名場面」だと思うのであります。 「なぜキスを?」 「念のためよ」 地底世界で主人公と別れる際、ヒロインのセリフ。映画「センター・オブ・アース」より。 ※ハリウッドの映画には、こおいう「気の利いたセリフ」ばかり考える専門の作家がいるのだそうです。 ダイアログ・ライターって言ったかな? 全てのマジックは「3つのパート」によって成り立っている。 初めのパートはプレッジ「確認」と呼ぶ。 マジシャンが何の変哲のない物を見せる。一組のカードや鳥、あるいは人を。マジシャンはそれを観客に見せ、時には客を舞台に上げて調べさせ、それを本物だと確認させる。 タネも仕掛けもない物だと。だがもちろん、タネも仕掛けもある。 次のパートはターン「展開」と呼ばれる。 マジシャンは何でもない物を使い、驚くべき事をしてみせる。 そのタネを見破ろうとしても、あなたには分からない。実際には何も見ていないからだ。 タネは知らない方がいい。騙されている方がいいのだ。 だが、拍手はまだだ。何かを目の前から消すだけでは十分とは言えない。消えた物は・・・戻して見せなければ。 だからどんなマジックにも3つ目のパートがある。 最も難しいパートだ。そのパートをこう呼ぶ。 プレステージ「偉業」と。 映画「プレステージ」より。 ※「確認」「展開」「偉業」。 「プレステージ(2006)」は私の好きな映画でした。19世紀末ロンドンという時代背景やフーディーニを始めとする奇術師の競い合い、そして・・・。 あの「ニコラ・テスラ」が出てくるのです!! 「認知的不協和」ってやつだな。 心理学というよりもマーケティング用語の。 自動車の購入は購入前よりも購入後のほうがCMやカタログを熱心に見るが、これは自分の意思決定が果たして正しかったのか不安だから。 これは高額商品である程この傾向がある。 2ちゃんねる。 ※私も買った後、商品カタログや雑誌広告を詳細に見るのであります。 買わずに後悔するよりも、買って後悔。 ファンタジーはたいてい「しちゃダメ!」な事をすることから始まります。 映画「スパイダーウィックの謎」、映画生活レビューより。 ※「あの部屋には絶対入ってはいけない」とか「東の森には決して近づくな」等々です。 「禁忌を破る」事はファンタジーに限らず、全ての物語の始まりでもあるのでしょう。 幽霊(アパリシヨン)ってのは肯定するやつには在るし、否定するやつには無いんだ。 ただ、それだけのことさ。 中島河太郎編「死者は語らず」宝石傑作集1、渡辺啓助「吸血鬼考」より。 ※信じる者は救われない、のであります。 「わたしが星をみつめているときに、なぜきみは地上のものごとを気にするのかね」 井上ひさし「國語元年」、「国語事件殺人辞典」より。 ※「國語元年」は井上ひさしの戯曲集です。 上記のセリフは恋する男と女の差異なのであります。そおいうものだ。 「さきほどのニュースによりますと、第三次世界大戦は雨のため中止になりました」 井上ひさし「國語元年」、「国語事件殺人辞典」より。 ※井上ひさしの「國語元年」は昔、川谷拓三主演でNHKでドラマ化された事がありました。 可笑しくてやがて哀しくなりにけり・・・最後は号泣してしまったほど大好きなドラマなのでした。 「そういうことだ。たとえばフランス語にイタリア語にスペイン語、起源はすべてラテン語だ。 別にいえば、ラテン語がそれぞれの地域で訛ってしまったもの、それがフランス語でありイタリア語でありラテン語である」 井上ひさし「國語元年」、「国語事件殺人辞典」より。 ※私も昔からそお思っていました。 西洋人に数カ国語話せる人が多いのも道理、私だって東北弁や大阪弁を話せるのですから。 「『平和を維持するために軍備が必要である』という言い方もあります。これも馬鹿げた意見ですね。 この意見をほんのすこし発展させてみてください。 『戦争をしないためには戦争をしなければならない』となりますから」 井上ひさし「國語元年」、「花子さん」より。 ※このロジックは他の作家も昔から使っていますね。 フランクの電話の不思議。 ペンがあればメモ用紙がない。 メモ用紙があればペンがない。 ペンもメモ用紙もあれば・・・伝言がない。 川原泉「事象の地平」より。元はアーサー・ブロック「マーフィの法則」から。 ※ない事ばかりなのであります。やでやで・・・。 ブーブの法則に対するブロックの反論。 探し物は最初に探す場所に必ずあるが、最初に探したときには見つけられない。 川原泉「事象の地平」より。アーサー・ブロック「マーフィの法則」から。 ※「♪探すのを止めた時、見つかる事もよくある話で♪」とは、井上陽水の「夢の中へ」の歌詞であります。 「だがイーグは断言する。 時間と重力を救ける者の名は『螺旋』でなければならない。 なぜなら『螺旋』こそ宇宙を統べる究極の力、赤子をはぐくむ母親であるのだから」 山田正紀「デッド・エンド」より。 ※SFの世界では昔から「螺旋」がキイとして登場するのであります。近年では機本伸司の「神様のパズル」とか。 「燃える太陽この手で掴みゃ、凄く熱いが我慢せい! 意地が支えの男道! カミナ様たぁ俺の事だっ!覚えて置きやがれェ!」 アニメ「天元突破グレンラガン 紅蓮篇」より。 ※「グレンラガン」は結構燃えたテレビアニメでした。 ここでも「螺旋」が重要なキイになっていました。 「無茶で無謀と笑われようと、意地が支えの喧嘩道! 鐘があったら殴って壊す、道がなければこの手で作る! 心のマグマが炎と燃える、超絶合体グレンラガン!」 アニメ「天元突破グレンラガン 紅蓮篇」より。 ※脚本はあの「中島かずき」。あっ誰だ今「ワンパターンの人ね」と言ったヤツは! 「見える物が全て・・・存在する物とは限りませんからな」 寺田寅彦のセリフ。映画「帝都物語」より。 ※「帝都物語」は好きな映画でした。脚本の「林海象」と監督の「実相寺昭雄」の相性が、奇跡的に合っていたのでしょう。 「生命の誕生は虫も人も、深夜から明け方に多い」とNHKのラジオが言っていた。 何でも昔から「その方が生き残る確率が高かったからではないか」と言う。 なるほど。 ※なるほど。 ホームズは私を見てにっこりと微笑んだ。 「これはもちろん罠さ、ワトスン。 罠を取り除くのに、そいつを跳ね返らせてやる以上の手があるかい?」 マイク・レズニック&マーティン・H・グリーンバーグ編「シャーロック・ホームズのSF大冒険(下)」、ラルフ・ロバーツ「時を超えた名探偵」より。 ※ホームズのパスティーシュには名セリフも多いのであります。 「理解を超えた天才も、理解の及ばない悪人も、同じだとは思いませんか? 善悪の基準では正反対になる場合もありますが、脳の特異化という意味ではね」 「御手洗潔 対 シャーロック・ホームズ」、柄刀一「青の広間の御手洗」より。 ※今年の正月休みに水木しげるの貸本版「悪魔くん」を熟読していたのですが、そこにも同様のセリフがありましたっけ。 いつか「悪魔くん」に関してのエッセイ書きたいなあ。 「現実にはキイチゴは全て違う味がする。 それが楽しいのだ。 熟れ過ぎずに汁が溢れるほどの本当に甘いキイチゴは、他にがっかりするようなキイチゴがあるのを知っているから、いっそう旨いのだ」 ビー・ウィルソン「食品偽装の歴史」より。 ※本エッセイは2009年の私の日記からの抜粋ですが、「食品偽装の歴史」はとても興味深く読めた面白い本でした。 「スーパーマーケットで売られている果物と野菜には、50年前のものより『遙かに少ない栄養分』しか含まれていない。 消費者はかつての世代の人間が一個のオレンジから摂取したビタミンAの量を摂取するには、八個のオレンジを食べなくてはいけない」 ビー・ウィルソン「食品偽装の歴史」より。 ※「食品偽造の歴史」は2008年に書かれた本ですが、今でも充分通用する話なのです。 「変わらないためには、変わらなきゃいけない」 伊集院光。TBSラジオ「深夜の馬鹿力」より。 昔好きだったアーティストのライブに行ったのだそうだ。 そのライブは昔と何も変わらないのにも関わらず、とてもツマラなく見えたと言う。 「いつも決められた上空にある静止衛星は常に動いている」という事実を改めて思い出したという。 なるほどなあ。 ※なるほどなあ。 とりあえず今回はここまで。 昔の日記からの抜粋なので、記述間違いや出典間違いがあるかも知れません。 その場合は、間違いを教えていただければ、これ幸いなのであります。 |
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