SYU'S WORKSHOP
ESSAY VOL.186
「宮崎メカ模型クラブ20周年展示会に」
について

(2021年12月4日)


※いつもの私の「アチャラけた」レポートなので、展示作品をちゃんと観たい方は他の方のサイトやブログ等を探して見る事を、『真摯』にお勧め致します。
また「宮崎メカ模型クラブ」のホームページでも、展示会全員の綺麗で大きな写真が観られます。


私が所属している「宮崎メカ模型クラブ」が創立「20周年」を迎えました。
「20年」なんて「あっと言う間」でした。
それを記念して東京で展示会が開催され(2021年11月14日、日曜日)、普段 出不精の私も渋々(ウソです)参加する事にしたのでした。


車も免許も持っていないオレは、
作品を会場に持って行くのにはいつも苦労する。
持って行く作品は大量で(何せ20周年だし)、
ハウンドキャリーに多くの作品を詰め込んだ。


総武線「浅草橋駅」の「西口」で降りた。
会場に近いのは「東口」なのだが、
「西口」には「東口」にない「エレベータ」があるのだ。
前に「ドロオフ9」で参加した時は「東口」で降りて、
酷い目にあったのだ。


少し時間が早かったので、途中にあった「人形の久月」横のコーヒー屋
「カフェ・ベローチェ(浅草橋店)」でお茶をする事にした。


大昔、合戦に赴く戦国武将たちも皆、
こおして出陣前に一杯のコーヒーを飲んだのだろう。


再び会場へ向かう。


本日の会場である「東商センター」が見えてきた。


ここは2019年の「ドロオフ9」にも来た場所である。


搬入者用の一階奥のエレベータに乗る。
ここ「東商センター」は一般の住人も住んでいるという
不思議な展示会場なのだ。


エレベータを3階で降り、
一番奥の「D室」(ここが本日の俺たちの展示会場なのだ)前には、
すでに数人が屯(たむろ)していた。


午前9時に管理人によって部屋の鍵が開いた。
さっそくセッティングが始まるのであった。


車も免許も(以下略)、ここの会場が大好きなのだ。
オレの住んでいる所から乗り換え無しで電車1本で行けるし、
会場からは隅田川と東京スカイツリーが見えるのだ。


なんと素晴らしい展示会場であろう!
一日中、暗い部屋に閉じ籠もって「Zライト」の心ない人工光と、
日々目に見えて錆びていく「オルファ」のデザインナイフ相手に
毎日格闘した多くのモデラーたちにとって、
この展示会場は一つの「あがり」なのだった。
こんなに祝福された素晴らしい空間を、他にオレは知らないのだった。


9時〜10時半が「搬入、セッティング時間」なのだが、
オレの準備が終わったのは11時過ぎだった。
気がつくと会場はすでに来場者で埋まっていたのだ。


12時、最初の「電飾タイム」が始まった。
「電飾タイム」とは「ドロオフ展示会」で初めて実行された
素晴らしい演出方法で、
ある時刻になると会場の照明を全て落とし、観客全員、
展示模型に仕込まれた「電飾」を楽しむのだ。
これを初めてやった人、考えた人は、本当に偉いとオレは思う。


「電飾タイム」でのオレの確認が終わり
(自作、巨神兵オーマの背景の壁を『後光』に見えるよう照明したのだ)、
ますます観客が増えていく会場を尻目に
(オレは人混みが苦手なのだ)、


外に遊びに行く事にした。
前もって調べておいた「すみだ北斎美術館」を観に行くのだった。


心地良い風が吹き渡る隅田川を渡り、


相撲の聖地、両国を抜ける。
そして、


生活臭丸出しの生鮮食品スーパー「マルシェ」と、


休日の親子が遊ぶ のどかな児童公園の間に、


その奇抜な建物「すみだ北斎美術館」があった。
ここの美術館の評価は、
ネット上にいくつかあるレポートを参考にして欲しい。
概ね、その通りだから。


小一時間ほど居ただろうか。
会場に戻る事にした。


疲れたので、
途中にあった「モスバーガー(両国店)」でお茶をする。


下町は味のある店が多い。
この建物の看板には「新世紀風味 一口餃子」と書いてある。
「新世紀」とあるのに、
昨今の「コロナ渦の影響」で潰れちゃったみたいなのだ・・・。


再び隅田川を渡り、


会場の「東商センター」へ。


3階で降りると「宮崎メカ模型クラブ20周年展示会」のポスター。
下には張り紙で
「展示会場Dです。この奥よ〜ん」と書いてある。
「よ〜ん」って・・・。


床を見ると、
取って付けた様なマスキング・テープで貼られた
「矢印マーク」があった。
それを辿って行くと、


ありました。


午後も大盛況の内に進み、そして。


この手の展示会の撤収は、いつも極端に素早いのだった。
まるで三倍速、四倍速ぐらいで動いている様に。

こおして「宮崎メカ模型クラブ20周年展示会」は
終わったのだった・・・。


「どうです?この勢いで『宮崎メカ模型クラブ』のみんなで2・3週間、
家族も仕事も放っぽいておいて 日本列島 南は沖縄、北は北海道まで、
地方巡業の旅に出るってのは?」と会長さんに提案したんだけど、

無視されちゃったなあ。

おわり。


展示会が終わったのは「午後5時」。
祭りの終わりの心地良い疲労感と、「ああすれば良かった、こおすれば良かった」とこみ上げる後悔を胸に、私は帰路に着いたのでした。

当日 会場に来て下さった皆様と、企画・運営して下さった会長、参加したクラブ会員ゲスト会員に、本当に本当に感謝致します。




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