SYU'S WORKSHOP
ESSAY VOL.83b
「学園祭は終わらない(1)」
ー解答篇ー

(2007年10月6日)


押井守の「ビューティフル・ドリーマー」から問題です。


1)冒頭に出てくる破壊された友引高校の時計搭は、何時何分を指している?
→「短針」も「長針」も欠落しており、ただ文字盤のひび割れが「8時53分」を指している。
おそらくこれは友引高の、いや友引町の「繰り返しの夢」が破綻した時の時刻。
もしくは、友引高の幻の始業を告げる時刻。


2)映画冒頭、一番最初に登場する人物は誰?
→レオパルの上に立ち、双眼鏡を覗いている「面堂終太郎」。


3)映画で描かれている友引高の学園祭は何年の事?
→映画公開が1984年(昭和59年)。
劇中でも「84'友引祭」の立て看板が見える。
ちなみに、その上に「X星人」コスチュームの学生がよじ登っていた。


4)購買部は学際期間中『浜茶屋』として営業。
前夜祭大サービス、具の少ないラーメンが何割引?
→三割引。


5)中央階段は何時から何時まで登り専用?
→「9時から11時まで(21時〜23時)」。


6)女生徒たちは何時までに下校?
→「10時までに(22時)」。


7)あたる達のクラスは二年何組?
→「2-4」。


8)そのあたるのクラスの出し物は?
→「純喫茶 第(←実際の表記は略字)三帝国」。


9)オプションを外して軽減してあるとは言え、このレオパルト、空重量で何トン?
→「約40トン」。


10)校長の長セリフ「ま、年に一度の学園祭ですから、生徒諸君の自主管理の尊重という意味合いからもですな、校長の私が今さら口を差し挟むと言うのも何なんでありまして。ま、しかしながら、かの○○も申しておりますように、」の○○って誰?
→「親鸞」。
ちなみに以下続く言葉は、
「善人なおもて往生す、まして悪人においておや、人は皆唯一人旅に出て振り返らず泣かないで歩くのであります。嗚呼、誰知るか百尺下の水の心。人間誰しも悩み苦しみ過ち、そして成長し、桃太郎は満州に渡ってジンギスカンになるのであります。かの大ゲゥエテ曰く、苦悩を経て大いなる快楽に至れ。と言う様な訳でありまして、何はともあれ全員怪我一つせず何より無事これ名馬であります。呉々も安全第一で、そこんとこ、宜しく」
ズスーと一口番茶を啜り、ひび割れた天井を見上げ、
「ネズミかなぁ」。

ちなみに、このシーンから校長室は、あたる達の教室の真下にある事が判る。


11)映画の中で描かれている、友引高の校舎は何階建て?
→学園祭前日の「繰り返しの夢」の中は「3階建て」。
名曲喫茶でサクラと温泉マークが密会した後、二人がバイクで駆けつけた校舎は一瞬「2階建て」で、
直後、教室から「カクガリ」が放り出されるシーンでは再び「3階建て」に戻る。
お好み焼き屋「じぱんぐ」でサクラと面堂から事態を告げられた一行が、面堂の「キューベル・ワーゲン」で急行した時の校舎は「2階建て」で、
その後、突入した校舎では「4階建て」になる。
その時、サクラの「築60年。木造モルタル3階建ての時計塔校舎、いつから4階建てになったのかの」のセリフが有る。
一番最後、現実世界に戻って来た「あたる」が「ラム」の電撃を食らうシーンでは「3階建て」で、
段々引いて「タイトル」が現れ、続いて「スタッフ・ロール」が流れるシーンでは「2階建て」である。

途中の「サクラ」のセリフが間違っていた説と、
最後「あたる」は結局現実には戻れていない説、
設定作業上のミス説がある。


以上です。




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