SYU'S WORKSHOP
ラムダの操縦席製作記
(前編)
(2/4)
「SFメカ」には「スリット」が多用されています。
「ラムダの操縦席」も、
いたる所が「スリット」になっているのです。
しかし、この「スリット」を再現するのがとても大変なのでした。
作ろうとしている「スリットの幅」よりも「微妙に小さい」直径のドリルで、
スリットの「始点」(ある時は中間点)「終点」に穴を開け、
それをカッターナイフで切って繋げていきます。
それを最終的には紙やすりで「整形」していきました。
![](lam13.jpg)
これは座席左手にある「サブ・コンソール」のパーツです。
各所に様々な直径のドリルで穴を開け、
その穴と穴を結ぶラインをそれぞれ切っていきます。
「スリット部分」はもちろん、
「四隅が直角じゃなくて微妙なアールになっている」
様な開いた場所にも、
こうして前もって各ポイントにドリルで
穴を開けておかなければなりません。
これは「メイン・コンソール」のパーツ。
「フルスクラッチ」はある意味とても楽しい作業なのですが、
私はこの「スリット開け」が大嫌いです。
とても大変で面倒な作業だからです。
この際、いっその事、
どこかの「メーカー」から、
誰でも簡単に「スリットを開けられる」様な器具「スリットくん(仮称)」
みたいなモンを出して貰えないモノでしょうか?
どんな器具かはよく分からないけども。
などと思いつつ、
段々とパーツが揃ってきました。
プラ板に赤マジックで記号を書いているのは、
それがどの部分のどこの部品かを示すためです。
次に実際に組み立てて「立体物」にしていきます。
![](lam18.jpg)
立体物の「内部骨格」として
「5ミリプラ角棒」を使用しました。
立体物にするに当たって細心の注意が必要とされるのが、
「垂直は垂直に。平行は平行に」という点です。
これがまたまた神経を使う作業なのであります。
人間の目というのは不思議なモノで、
「本来直角であるべき所が1度狂っていて」も、
「本来平行であるべき所が1ミリ狂っていて」も、
歪んでいる事がすぐに判ってしまうのであります。
特に今回の様な「メカ物」や、サイズの小さい物の場合、
それは顕著に現れてきます。
全高1メートルの直方体の垂直が1度狂っていても
そんなに気にならないのに対し、
全高10センチの直方体の垂直が1度狂っていたら
とても気になる、という道理なのであります。
つづきます。
前のページへ 次のページへ
トップページへ
![メールはこちら](ft_mlink_btn_07.gif) |
ご意見、ご感想はこちらまで |