SYU'S WORKSHOP
ラムダの操縦席製作記
(中編)
(3/4)




「レーダー・ユニット」を組んでいく事にします。
またまた「水平と垂直」に拘って組み立てていきます。



ところで、
家の中にある一番身近な「完璧な水平面」と言えば、
それは「鏡」なのであります。

この「レーダー・ユニット」の様に
幾つかのパーツの面位置を「完璧な水平にしたい」場合、
私はよく「鏡」を利用して組み立てています。

またAFV模型を作る際の「車輪」や「履帯」の組み立てなどにも、
この「鏡」の水平面はとても重宝しています。



例によって内部には各種サイズのプラ棒を使い、
全体の形が出来上がった後に補強しておきます。



プラ板だけでは作り得ない形状は、
その形状に見合った「パーツ・セット」を流用していきます。

写真に写っているのは
「WAVE」社の「U・バーニア フラット(1)(2)」
「U・バーニア L1」「H・アイズ」等で、
主にガンダム系ロボット模型などの
ディテールアップに使われる別売りパーツです。
私はガンダムとかは「全く作らない」のですが、
こういったパーツを見つけると、つい買ってしまうのであります。



「レーダー・ディスプレイ」には「100円のカプセル玩具ケース」を、
小さな「丸形ディスプレイ」には上記の
「U・バーニア フラット」を使用してみました。



この「レーダー・ユニット」の様に「鋭角」でプラ板を接着する場合には、
裏の「補強材」が必ず必要となってきます。



「ディスプレイ」や「計器類」同様、
「操縦席」に欠かせない大切な要素が「レバー類」であります。
それを作っていく事にします。

主なレバー類の「スティック部分」に「2ミリの真鍮線」を使用し、
先端に数サイズのプラパイプを接着、
さらにそのプラパイプ部分に
タミヤの「エポキシパテ(速硬化タイプ)」で
「グリップ」を作っていきます。



この「グリップ部分」の製作にも神経を使いました。
何故なら一番「スケールが出る部分」だからであります。

例えばコンソールやその表面にあるディスプレイや計器類が
多少大きくても小さくても判らないモノですが、
グリップ部分が大き過ぎたり小さ過ぎたりすると、
一発で「1/6サイズじゃない」と判ってしまうのです。



以前コレクションしていた「1/6サイズの火器類」を持ち出し、
「握る部分の太さ」を参考にしたりします。

また、メジャー片手に街中に止まっている様々な自転車やバイクの
「グリップの太さ」を計ったりします。
結果、分かったのは、
「自転車のグリップは平均3センチ」
「バイクのグリップは平均4センチ」
という事実です。

これは「凄いメカほどグリップは太くなるの法則」が
働いているためなのです。
って、今考えた法則ですけども。

と言うか



本当は、
「素手でグリップを握るか、手袋をはめてグリップを握るか」
による違いなのであります。
(合わせて、操作性を重視するか安定性を重視するかの違いもあります)

よく「スペース・シャトル」のスイッチ類が
通常よりも大きめに作られていると聞きますが、
これも手袋をはめて操作しやすい大きさになっているためなのです。

この「ラムダの操縦席」のスイッチやレバー類も
「手袋をはめて操作するタイプ」であり、
「通常よりもちょっと太め」を意識して作っていく事にしました。
(もっとも、ラムダの操縦席の場合、
手袋をはめた『女性が握る』という『微妙なサイズ』なのですが・・・)



「小山田マキ」が右手に握る「操縦桿の頭」の形状を
紙やすりで出しているところです。
資料を見ると、これがちょっと複雑な形をしているのであります。

これ以外にも、全てのグリップは、
エポキシパテを盛って完全に硬化しないうちに形を作り、
固まった後に紙やすりで修正をかけ、
さらに追加でパテを盛り、
再び紙やすりで修正していきました。



つづきます。


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