SYU'S WORKSHOP
ラムダの操縦席製作記
(後編A)
(3/4)




模型製作の味方、「真鍮ブロック」です。

もちろん、真鍮の塊ですので、
プラ板接着の際の「重し」として利用出来ますし、
かなり正確な「垂直」「水平」「直角」等を
組み立て時の「ゲージ」として使用する事も可能なのです。



この「オーバーヘッド・パネル」は、
「外装パネルが外れたフレーム状態になっている」
と想定しました。
つまり、
「中身の機械類やコード類等が丸見えになっている」
というモノであります。

何もわざわざ、
作るのが大変な「設定」にしなくても良さそうですが、
「でも、その方が絶対、格好良いよなあ」
と思ってしまったのでした。
(オリジナルの映像も、そうなっている様な気がするし)

「敢えて作るのが面倒な設定にする」
私が常々唱えている「モデラー=マゾ説」の所以なのであります。



自作したパーツやジャンク・パーツを用意していきます。



本製作記では、
いかにも合理的に着々と作業を進めている様に書いていますが、
実際には試行錯誤を繰り返しつつ同時進行で
「あっちを作り」「こっちを作り」しているのであります。

フルスクラッチでは
「効率的な作業手順」を考える事が大切です。
しかし、場合によっては
「効率的な作業手順を組む事が不可能」なのです。

例えば、
「Aという部品が完成しないとBという部品の製作に取りかかれない」
「Bが出来ないとCも作れない」
「でも、Aの完成にはCが必要である」
と言った「アンビバレンツな状況」が往々にしてあるのです。

結果、
いろいろな「未完成」パーツがたくさん生まれ、
作業は混沌とし、
作業台は乱雑になっていくのであります。



私は自作したパーツに降り積もった埃の厚さで
そのパーツがいつ頃作った物であるかを判断出来るほどです。

あ、これは嘘です。



「オーバーヘッド・パネル」の中に自作パーツを接着しました。

本当は「内部色」とは色分けしたいパーツで、
色塗り後に接着した方が良いのですが、
基本的にフレームだけで組み立てられている
「オーバーヘッド・パネル」の骨格の強度を、
この段階で稼いでおきたかったのでした



スイッチ類を作りました。
これらは大量に必要となりますので、



シリコンで型取りした後、キャストで複製を取りました。



それを「オーバーヘッド・パネル」の表面に貼り付けていきます。

「スティック・スイッチ」の「ON(上)OFF(下)」は、
単純に複製を「上下逆」に貼り付けて再現しました。



複製したスイッチは、他のコンソールにも貼り付けていきます。



これは「レーダー・ユニット」です。
80%ぐらいの完成度でしょうか。



つづきます。


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