SYU'S WORKSHOP
ラムダの操縦席製作記
(後編B 完結編)
(3/7)




革の裏側に型紙を貼ったのは、
大きさを決めるためと、
縫っていく最中に「カタチ」をホールドさせるためです。

縫い方はいわゆる「並縫い」という方法。
本当は「本返し縫い」が良いのでしょうが、
そんな根気もスキルも私にはないのでした。
なにせ「縫う」なんて事をしたのは
中学校の家庭科の授業以来なのですから・・・。

「ここから」「ここまで」縫うのに2時間もかかってしまいました。



それでも、大昔の記憶が段々と蘇り、
次第に調子が出てくるのであります。
中学校の家庭科の授業も、これで役に立ったというモンです。



全て縫い終わった後、
厚紙を丁寧に剥がしていきます。
それをめくって「裏表を逆」にします。



座席の「革のカバー」が完成しました。
この中にスポンジを詰めていきます。



完成しました。
ちゃんと「クッションが効いている」のが嬉しいのであります。
同時に「安全ベルト」も作りました。

今回のこの製法は「1/6革張りの椅子」「1/6革張りのソファ」などを
フルスクラッチする際にも有効だと思います。



さてさて。

今回のスクラッチで「一番作りたくなかった部分」を作っていきます。

それは、左右のコンソール側面に開いたパネルの
「チップ」類です。

最初は細いプラ棒を短くカットして、
その両脇に細い真鍮線を接着して作ろうと思っていたのですが、



こんな物を発見しました。
手芸用の「ビーズ・セット」です。



直径1ミリ、長さ3ミリの細かいビーズがたくさん入っています。
しかも、真鍮線を通しやすいように最初から穴が開いているのです。
これを使わない手はありません。

まるで「ラムダの操縦席のコンソール側面のチップ類」を
作るために生まれてきた様なビーズではありませんか。

また、一箱に入っている数も多く、
「こりゃ、1/6のラムダの操縦席を後、5・60個ぐらいは作れそうだなあ」
などと思うのであります。
作りませんけど。



ビーズに「0,3ミリの真鍮線」を通していき、
「エポキシ接着剤」で固定していきました。
これは実に便利な素材です。

などと思っていると・・・、



電気街でこんな物も発見してしまいました。

実際の「ダイオード」なのですが、なんと10個も付いていて
50円という安さなのです!
こんな細かくて精度の高いモノを自作しようと思ったら、
とてもじゃないけども50円じゃ済まない感じです。

うーん、これも使う事にしました。



それでは作っていきます。



ビーズで作った「チップ」と、
実際の「ダイオード」、
そして、もう一つ。

「0,3ミリの真鍮線」にエポキシ接着剤を「点付け」した、
この様なモノも作りました。



つづきます。


前のページへ                               次のページへ


トップページへ

メールはこちら ご意見、ご感想はこちらまで