SYU'S WORKSHOP
巨神兵オーマ製作記
(前編)
(2/6)
まず最初に
芯となる「アルミ棒」を「石粉粘土」に置き換える様に
ラフに「肉付け」していきました。
「胸骨部」は実際の人体同様「空洞」にして作りました。
「紙」で作った「胸骨部」を「石粉粘土」で覆っていきます。
何故「空洞」にしたかと言うと、
ここに「電飾ユニット」を仕込もうと考えているからでした。
今回の「フルスクラッチ」で私が考えた造型法は、
「最小部分」の集まりから「全体の形」を出していくやり方でした。
つまり「小さな筋肉」や「腱」「筋」「小骨」等を作り、
それらが皆合わさって
「大きなフォルム」になる様にしたのです。
まず「最小パーツ」をいつくか作り、
それをいったん乾燥させます。
(石粉粘土は完全乾燥に1週間ぐらいかかります)
その後全体に刷毛で水を塗り
(次の石粉粘土の食い付きを良くするためです)、
再び表面全体を石粉粘土で覆っていったのです。
無論これが「実に面倒くさい方法」である事は判っていました。
フィギュア作りに慣れている方なら
大まかな全体像を一気に作った後、
「削り出し」で各部のカタチを出していったでしょう。
第一この方法は製作にとても時間がかかります。
「盛り付け」「乾燥」「盛り付け」「乾燥」を
何回も何回も繰り返さなくてはならないのです。
盛り付け作業中の写真です。
ここまでに数ヶ月もかかってしまいました。
なんだか「箱根彫刻の森」にでもありそうなカンジです。
「異形の人型」に少しは近づいてきたでしょうか。
今回初めて使用した石粉粘土「プルミエ」は
私にとってとても使いやすい造型材料でした。
いったん乾燥してしまえば、
それが薄く小さなモノでも「かなり強固」に、
それが大きな塊でも「とても軽く」仕上がるのです。
しかも乾燥した「プルミエ」は
彫刻刀でサクサク削る事も出来るのです。
たくさんの「筋肉」や「筋」が何層も交差し、
複雑に捻り合わさって構成されている様に、
段階を経てコツコツと胴体を作っていきました。
最も私は
この石粉粘土で最後まで仕上げようとは
思っていないのでした。
石粉粘土で作るのは「素体部分」であり、
最終的にはこの上に表皮を一枚被せる様に
「エポキシ・パテ」でディテールを加えようと
画策しているのでした。
つまり「表皮ディテール分(2〜3ミリ)」薄くして、
ボディを作っているつもりなのでした。
って、そんなやり方、
本当に上手く行くのかしらん・・・。
つづきます。
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