SYU'S WORKSHOP
巨神兵オーマ製作記
(中編)
(5/7)
「足」も整形、追加加工していきます。
これも一箇所作業しては「エポパテ」が硬化するまで待ち、
その後、微調整で削ったり再盛り付けを行い、
ようやく次の作業に入るという、
とても時間がかかる工作となりました。
「巨神兵の踵」に付く「後趾」です。
「鳥類」では、これは「拇指(第一指)」で、
いわゆる「親指」なのですが、
「巨神兵」には前方にちゃんとした「親指」がありますから、
「補助拇指」もしくは「第二拇指」と言うべきモノなのかも知れません。
(もしくは、一部の鳥や動物が持つ『蹴爪』なのかも)。
こうして「足」が完成しました。
いや、これをまた「脚」に取り付けた際に、
いろいろと修正・加工しなければならないのでした。
もう、コツコツと、ひたすら黙々と、
胴体の「体表ディテール」も作っていきました。
「オーマは一日にしてならず」
前から考えていた「駄洒落」です。
「腕」と「手」の取り付け方を考えます。
今回、体の芯に使っているのは「自遊自在」という、
「3ミリのアルミ棒の周囲に1ミリ厚のビニールコーティング」
された造形材料です。
そこで、被膜のビニールに切れ目を入れ、
中身のアルミ棒だけカットしました。
こうして、
「ビニールパイプ」だけの先端部分が出来ました。
そこに手首から出ている「銅線」を差し込んだのです。
こうして「腕」への「手」の固定方法が決まりました。
「オーマ」の「膝頭」を作ります。
ご存じの様に「膝頭」のフォルムは二つの骨で構成されています。
「膝蓋骨」と「脛骨頭」です。
まず上の「膝蓋骨」を作り硬化させてから、
そして下の「脛骨頭」を作りました。
この部分には「筋肉束モールド」も「腫瘍チップ」も入れず、
なめらかな表面のまま仕上げる事にしました。
「巨神兵」の「内骨格」が露出している部分、
いや、この下に周囲の「筋肉束」が潜り込んでいますので、
「膝頭プロテクター」「強化外殻」みたいなモノなのかも知れません。
もちろん、
ここも私の「妄想設定モールド」なのであります。
つづきます。
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