SYU'S WORKSHOP
巨神兵オーマ製作記
(後編)

(4/7)




「血管モールド」は単調で規則的にならない様、
追加追加で「イレギュラー的」に数を増やしていきました。



太い「主動脈」だけでなく、
中ぐらいの「副動脈」や、
さらに細かい「毛細血管」も作っていきました。



あっちを作り、こっちを作り、そっちを作り、
もう切りがないのであります。



「血管網」の作り方です。

まず、
「エポパテ」を練り「30〜40分」放置した後、
棒状に伸ばして「表皮」に取り付けていきます。
これがまず最初の「主動脈」となります。
「表皮」との食い付きを良くするために、
直後に「シンナー(うすめ液)」を塗っておきました。



その「主動脈」が「完全に硬化」した後、
今度は「支流血管」を作っていきます。
同様に「シンナー」で接着力を高めて硬化させます。



このままでは「自然に枝分かれした血管網」には見えません。

「主動脈と支流」の「分岐点」を、
「丸みを持たせて繋げる」作業が必要なのです。

「エポパテ」を「爪楊枝」を使い盛り上げていきました。



今回、何故、
「石粉粘土」で全ての作業を行わず、
「全表面をエポパテ」で覆ってモールドしていったかと言うと。

「腫瘍チップを埋め込んだ時に出来る自然な周囲の盛り上がり」や
「腫瘍チップが周りの表皮も巻き込んで沈むカンジ」や
「表皮にスジ彫りした際に出来る丸みを持った筋肉束のニュアンス」
などを再現したかったからであります。

これは「石粉粘土」だけで表現するのは難しかったと思います。
また、私は使った事がないのですが
スカルピー等の「オーブン樹脂粘土」でも、
これを再現するのは難しかったのではないでしょうか?



「頭部」に「瞬間接着剤」をしみ込ませ硬化させておきます。

この際に出来る「表面のザラザラ」も利用します。



そして、
ここにも「血管モールド」を施していきました。



「上顎」も作りました。
頭部内に「眼球とチップLED」を仕込んだ後、
これで「蓋」をするのです。

しかし、それがこの後、とんでもない結果になろうとは・・・。
(↑惹きのコピー2)



「透明レジンの眼球」の裏に「LED」を接着・固定しました。

それがやがて、思わぬ「禍」を生む事になろうとは・・・。
(↑惹きのコピー3)
もう、いいか。



こうして「巨神兵オーマ」の「造形作業」は
ようやく終わったのでありました。



今回使用した「石粉粘土プルミエ」は「1袋」、
「タミヤのエポキシ・パテ」は「10箱」となりました。

いよいよ
「塗装」の事を考えていくのであります。



塗装用「カラーチャート」を作ります。

「オーマ」の基本色は「Mr.カラー」の
「マルーン」と「ピンク」と「パープル」を混ぜた色にします。
その混合比も数パターン作り、
単調な色合いにならない様に
段階別にエアブラシする事にしました。



塗装前に
「LED付き眼球」を小さなビニール袋で覆ったり、
「4本突起」に「テープやゾル」で「マスキング」しておきます。

思えば長い道のりでした。
明日は帰ろうオデッセイ。



つづきます。

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