SYU'S WORKSHOP
モリアーティのプテラノドン製作記
(前編)
(2/5)




さらに次の段階で
「サーフェイサー」をかけて形状を再確認した後、
さらに「プラパテ」で中程度の凹みや歪みを修正し、
再び紙やすりをかけて仕上げていきます。

当初、私は
「このまま完成まで持っていけないだろうか?」と
安易に考えていたのですが、
どうも、そうも行かない感じになってきました。

バルサ素材のままだと表面が硬化していても、
今後の細部処理が難しそうだからです。

と言うワケで。



胴体はプラ板に置き換える事にしました。

またまた100円ショップで買ってきた「半透明タッパー」と
「掃除機のオプション・ノズル」、
そして「アルミの穴あきプレート2枚」を使い、
「バキュームフォーマー」を自作しました。
しめて「400円」の「バキュームフォーマー」です。

ネット上では、いろいろなモデラーの方々が自作した
「バキュームフォーマー」を拝見する事が出来ます。
これ、とても楽しいのであります。

「全国モデラー自作バキュームフォーマー大展覧会」とかあれば、
きっと面白い展示会になるに違いありません。
少なくとも私は見に行きます。
多分。



中をくり抜いた「B5の木製パネル」に
「1,2ミリ」のプラ板を固定します。



これはリサイクルショップで見つけた「1,500円」の「電熱器」です。
今回のためだけに買いました。
「100円ショップ」だの「リサイクルショップ」だの
「貧乏臭い話」が続いておりますが、
ま、フルスクラッチなんて、こんなモノなのであります。

以前、私が「ヒートプレス」をした時には、
プラ板を熱するために台所のガスコンロを使ったのですが、
今回、「1,2ミリ」という厚いプラ板である事や、
結構大きいサイズである事などを考え、
安全性と確実性のため「電熱器」を用意したのです。



「バキュームフォーマー」にバルサ原型をセットし、
掃除機で下から「吸引」しつつ、
熱して柔らかくなったプラ板を上から押し付けていきます。



コツは一回で決めようと思わない事です。

一回「ぎゅー」っと押し付けた後、すぐ原型から剥がし、
中央が伸びて膨らんだプラ板を再び熱して柔らかくしてから、
もう一度、原型に押し付けるのです。
こうすると成功する確率が高くなると思います。

が、しかし。

例え成功したとしても。



「バキュームフォーム」は(ヒートプレスも同様)、
禁断の「悪魔の技」でなのであります。

何故なら、
必要なパーツを得るためには、
大部分のプラ板を無駄にするからなのであります。
(また、そうしないと上手く行かないのですが)。



「バキュームフォーム」で作ったプラ板の左右を合わせます。
バルサ原型の「中心線」を参考にしながら、
注意深くプラ板をカットしていきます。

これも一度で切ろうとはせず、
最初は余分な所を多く残して少しずつ、
段々と追いつめる様に切っていくのが良いと思います。



出来ました。
オープントップの「操縦席部分」も切り抜きました。

今回の「プテラノドン」の胴体を「バキューム」して作る
大きな理由の一つが、この開口した部分でもあります。

中空のモノにしたかったのです。



「1,2ミリ」のプラ板を「バキューム」して、
出来上がったのは「1ミリ弱」の外殻でした。
左右接着した部分の強度を稼ぐため、
内部に「0,3ミリ」のプラ板の細切りを
何枚も貼っていきました。

いろいろ作業している最中にパカッと、
胴体が分解してしまうのを恐れたからです。



こういう時、
いつもの接着剤(流し込みタイプ)の筆先を、
「竹串」の先に付け替えて作業すると、
奥まった所にも接着剤を的確に流す事が出来て、
とても便利なのであります。



つづきます。


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