SYU'S WORKSHOP
モリアーティのプテラノドン製作記
(後編)
(1/7)
宮崎駿の隠れた傑作TVアニメーション「名探偵ホームズ」。
(もっとも、宮崎駿が関わったのは全26話の内、
初期に制作された6本だけでしたが)
その中に登場するホームズの宿敵「モリアーティ教授」の愛機
「プラテノドン型飛行機」をフルスクラッチしています。
今回はその後編なのであります。
今回で「プテラノドン」は完成します。
前回の製作記で
最初に書いた設計図通りに作っていったにも関わらず
胴体の形状が気に入らなくなって整形し直したり、
翼のカタチが気に入らなくなって作り直したりしたと書きましたが、
今度は「頭」のカタチが気に入らなくなってしまいました。
どうも「頭」が短すぎる事に気がついたのです。
結局、「頭」を伸ばす事にしました。
すでにキャストで複製を取ってしまった後なので、
バルサ原型からやり直す気力はなく、
キャストを切断、途中を「竹ひご」でつないで
強制的に長く伸ばしました。
その隙間には「ポリエステルパテ」を使い、
充填・整形・充填・整形を繰り返す事になりました。
どうも私は設計図を最初に書いても
あまり意味がないみたいなのであります。
とほほ、です。
操縦席の「計器盤」を作ります。
まず最初に厚紙で操縦席内部にピッタリ填るサイズを割り出してから、
「0,5ミリのプラ板」に移し換えていきました。
同様に操縦席内部の「底板」も作りました。
また「底板」を固定させるための「ガイド」を
胴体内部に「1ミリのプラ丸棒」を使い
接着しておきました。
今回作っている「モリアーティのプテラノドン」は
「1/28」というサイズです。
時々ガイドとして用意しておいた
「1/28のモリアーティ教授」と見比べながら、
計器盤とか底板とかを作っていきました。
プラ板の「計器盤」が出来ました。
計器盤中央にある「回転計(かな?)」は開口し、
奥には「文字盤」、
手前には「0,3ミリの透明プラ板」で作った「ガラス」を填める事にします。
また「計器」に取り付ける「針」も作りました。
やっぱり私はこういう「細かい物」を作っている時が
一番楽しいのであります。
うん。
これは「操舵輪」の支柱です。
「2,5ミリの真鍮パイプ」やら「4ミリのアルミパイプ」を使用しました。
そしてこれが「操舵輪」です。
「2ミリのプラ丸棒」を丸めて作りました。
これは「レバー類」です。
先端の「グリップ」部分は瞬間接着剤(ゼリー状)を点付けし、
整形し再び点付け、さらに整形を繰り返して作りました。
この「スロットル・レバー」は
「0,8ミリの真鍮線」を使って作りましたが、
その根元には一回り大きな「真鍮パイプ」を被せ、
この様な「微妙な径の違い」を表現してみました。
「どうでも良いような所に微妙なディテールを持たせる」のが
私は常々大好きなのであります。
こりゃ、一向に作品が完成しないワケです。
てへ。
つづきます。
プラテノドン製作記(前編)へ
次のページへ
トップページへ
|
ご意見、ご感想はこちらまで |