SYU'S WORKSHOP
モリアーティのプテラノドン製作記
(後編)
(5/7)




「飛行機スクラッチ」には欠かせない
「スジ彫り」を施していきます。
使用するのは「針」を噛ませた「ピンバイス」と
「目立てヤスリ(両刃ヤスリ)」です。



「ラインテープ」を貼った後、それをガイドにして
「スジ彫っ」ていきました。
が、しかし、
この様な「プラ板」と「キャスト」「ポリエステルパテ」で
作った「頭」や「胴体」は問題なかったのですが、



「バルサ材」のまま仕上げた「翼」が大変でありました。

いかに瞬間接着剤を染み込ませ表面加工をしたとは言え、



スジ彫っていくと奇麗に彫れず割れてしまうのです。
うーん・・・。



結局、スジ彫りする場所をあらかじめ「大きく彫って」おき、
そこに「ポリエステルパテ」を盛って整形した後、
再びその「ポリエステルパテで出来た部分」を「スジ彫り」していくという
二重三重手間になってしまったのでありました。
やっぱりバルサのまま「翼」を完成させようとしたのは
無理があったのかも知れません。



胴体上面にある「排気筒」を「プラパイプ」で作りました。
アニメの作画によってあったり無かったりするディテールなのですが、
設定画にはちゃんと描かれている重要なパーツだと思います。



あまり役には立たなかった最初の設計図ですが、
時々、その設計図と製作途中の作品を並べて見ては、
「うんうん」などと頷きながらニコニコしているのであります。

「立てば歩めの親心」ってヤツでしょうか。
違いますか。



いよいよ「リベット打ち」をしていきます。

愛用している「IM PRODUCTS」社の「スケール・リベット」を使います。
最近模型屋でも見かけないこのリベットの私のストックが終わった時、
私の「リベット人生」も終わりを告げるのでありましょう。

なんだ「リベット人生」って。



基本は「1,2ミリ径」のリベットを使う事にしました。
また間隔を「4ミリ幅」「4,5ミリ幅」「5ミリ幅」と検討した後、
「4,5ミリ幅」で行う事にしました。

幅が広すぎても間抜けであり、
また狭すぎてもたくさん打たなきゃならず大変なのであります。



リベットを施す場所に「ラインテープ」を貼り、
鉛筆でラインと決めた間隔点を描いた後、
テープは剥がし、
「爪楊枝」の先に付けた瞬間接着剤(ゼリー状)を点付けして、
そこに一つずつピンバイスの針で拾い上げたリベットを置いていきました。



どこまで打って、どこまで打たないか、
その見極めが難しいポイントだと思います。

そもそも「リベット表現」自体が
「オーバースケール」になりがちですので、
ある程度のところで
「この辺で勘弁してやらぁ」と終えるのが
大切な事なのです。

疲れるし。



つづきます。


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