SYU'S WORKSHOP
モリアーティの潜航艇製作記
(前編A)

(3/6)




違った径のプラパイプ等を切り出して
「シリンダー」を作っていきます。



基本フレームにプラ板を追加していきます。



段々と、



「蒸気エンジン」っぽくなってきました。
と、自分を納得させて作業を進めていきます。



これは「シリンダー」から伸びる「コンロッド先端」です。
アクセサリー・パーツの「カツラ」という部品を使用しました。

これ、数年前に作った「モリアーティのプテラノドン」の時には
「1,2ミリ径のカツラ」を使用したのですが、
今回いろいろな所を必死に探してみても
「1,3ミリ径のカツラ」しかありませんでした。

微妙な差ですが、この差は実は大きいのであります。

こういう気に入った部品も
見つけた時に多めに買っておかないと、
平気で製造中止になっちゃうのであります。

誰も「1/28の蒸気エンジン」をフルスクラッチする人の事など
考えてないに違いありません。



「蒸気エンジン」を搭載した「潜水艦」は、史実、何隻か作られています。

本「モリアーティの潜航艇」のデザイン原型になった
1879年の「リサーガム2世号」もそうでした。
これはイギリス人「ジョージ・ギャレット」が作った
「世界初のエンジンで動く潜水艦」でした。

19世紀後半になるまで、
潜水艦の動力は「人力」に頼るしかなかったのであります。



本蒸気エンジンは、
シリンダーから伸びだコンロッドが「ビーム(天秤)」を経て、
再びコンロッドを介しエンジン内部へと戻る構造にします。
初期の蒸気エンジンが
「ビーム機関」「揺動機関」と云われた所以なのであります。

その「ビーム」のサイズを出しているところです。



大きさと形状が決まったら、それを0,3ミリプラ板に展開し、



切り出していきました。

「ビーム」には各ポイントに穴を開けていますので、
そこに真鍮線を差し込んで、



一気にまとめて整形していきました。



つづきます。

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