SYU'S WORKSHOP
モリアーティの潜航艇製作記
(中編)

(2/7)




さらに「魚雷発射管」を作り込んでいきます。
これは「手動用発射レバー」。



ストックしておいた「いろいろな径のコード」も利用していきます。
「リード線」や「銅線」、「ゴムチューブ」や「ハンダ線」などです。

ゴテゴテと飾り込んでいき、



「後部扉」はまだありませんが、
一応これで「魚雷発射管」の完成なのであります。

ここら辺で勘弁してやらぁ。
あ、いや、ここら辺で勘弁して頂きたいのであります。



艦首から伸びる「マニピュレーター」の「基部」を作っていきます。



艦首を「バキューム」した際、
「NGテイク」となった「プラ板」を使い、
ディバイダーでドーナッツ状の円盤を切り取っていきました。



それを「基部」として貼り付けます。

「NGテイク」から切り取ったモノなので、
艦首の曲面にピタリと合うのであります。



「艦首」「艦尾」の「内フレーム」を作っていきます。



「内フレーム」に「軽め穴」を空けていきます。

ピンバイス・ドリルで極小の穴から中ぐらいの穴、
大きな穴から最大の穴へと段階を経て空けていくのですが
これが実に面倒なのであります。

最初から大きなドリルを使っては、
位置が狂ってしまうのです。



こうして単なる「円錐カップ」にしか見えなかった「艦首」「艦尾」も、



「立派なメカの一部」と見えてくるのでした。



今回の「魚雷発射管」の内径は「26ミリ」。
1/28で作っていますから実寸で「784ミリ」。

「1866年」に「ロバート・ホワイトヘッド」によって実用化された
最初の魚雷が「356ミリ(14インチ)」、
現代でも「533ミリ(21インチ)」が世界標準である事を考えれば、
19世紀の時代に、
これは異常なほどの大口径(31インチ)だと言えるのであります。

と言うのも、劇中、
この魚雷発射管の前部扉から「モリアーティ教授」の手下
「トッド」と「スマイリー」が身を乗り出すシーンがあるからなのです。

また、
発射管の長さもかなり「短い」様に思えます。
(これ以上長くすると今回の船体に収まらなくなるのが
本当の理由なのですが)

一般常識から逸脱した本「魚雷発射管」ではありますが、
これもそれも、
さすが悪の天才「モリアーティ教授」な(以下略)。



つづきます。

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