SYU'S WORKSHOP
モリアーティの潜航艇製作記
(中編)

(6/7)




さて。

「艦首」「艦尾」の内フレームにパイプを接着しました。

これは「船体側パイプ」の内径に填る様、
一回り小さいサイズで作っており、
4本のパイプの位置を合わせて差し込む事により、



「艦首」「船体」「艦尾」が合体するのであります。

差し込み方式にしたのは「艦首」と「艦尾」を、
「着脱可能」にしたかったからであります。



「艦尾」にある「十字舵(縦舵と横舵)」を作っていきます。



作り方は「潜舵」の時と同じ方法です。



出来ました。

これはまったく同じモノを4枚作らなきゃならず、
キャストで複製して増やす事にしました。



しかし、
この「舵」には「艦尾」の正しい位置に固定するための
「1,5ミリ真鍮棒」が差し込んであり、
これの再現方法に少々悩みました。

キャストで複製したモノ一枚一枚に、
新たに位置を決め真鍮棒を差し込んでいったら、
せっかく「原型」で決めた微妙な位置関係が狂ってしまうからです。



そこで
真鍮棒ごとシリコン型を作ってしまう事にしました。



シリコン型です。

こうして真鍮棒のあるべき場所に
あらかじめ真鍮棒を填めておき、
それからシリコン型のオス型とメス型を合わせから
キャストを流す事にしたのです。

上手く行くか心配だったのですが、



驚いた事に上手く行きました。
ちゃんと4枚の真鍮棒付きキャスト複製が取れたのであります。

私はこれを
「真鍮棒を埋め込んだままキャスト取りする工法」
と名付けたいと思います。

まんまですが。



こうして正確な位置に、
複製した4枚の「舵」を装着する事が出来ました。

上下に付いているのが「縦舵」。
左右に付いているのが「横舵」です。



「艦尾」と「舵」との奇麗な接地には、
「潜舵」を作った時と同じ方法で作業していきました。



船内の「計器類基部」を作っていきます。



これには「船体の内径」に合わせた曲面を付けましたので、



ピタリと接地するのであります。

曲面だらけの今回の潜水艦のフルスクラッチ、
思いの他、大変で面倒なのであります…。



つづきます。

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