SYU'S WORKSHOP
モリアーティの潜航艇製作記
(中編)

(7/7)




今回は小さいモノから大きなモノまで、
久しぶりに大量のシリコン型を作りました。



私は必要のなくなった昔のシリコン型を細かくカットした
「シリコン・チップ」を作っておく事にしています。

原型に流し込んだシリコンの上に
これをバラ撒き(それはゆっくりと沈み込んでいきます)、
シリコン型の「水増し」をするのです。



さて。
また今度は「バキューム・フォーム」をしていきました。

タミヤの「1,2ミリプラ板」が見る見るうちに消費されていきます。
その大半は「のりしろ部分」か「NGテイク」となるのです。

私は常々、
タミヤは「バキューム・フォーム」する人を
表彰しても良いぐらいだと思うのであります。



菓子のキャップのこの部分を利用して、



「魚雷発射管」の「後部扉」を作っていきます。

菓子キャップを「原型」として「1,2ミリのプラ板」をバキュームフォーム、
それを二枚重ね接着した後、整形していきました。

矢印は紙ヤスリで整形する際、
手が滑らない様に付けた「両面ガムテープ」です。



その「ヒンジ」を作っていきます。

矢印はヒンジが「後部扉」に接着され、
きちんと固定されるまでの「スペーサー」です。



「艦橋」を作っていきます。

プラ板で作った「第1原型」を、キャストで「第2原型」に置き換えました。
「バキューム」する際、
プラ板の「第1原型」のままだと
「熱変形」してしまう恐れがあったからですが、



何の事ぁない、
「バキューム」自体が上手く行きませんでした。

何回やってもバキュームしたプラ板に皺が出来てしまい
奇麗に抜けないのです。

結局、
この原型から取れたのは「艦橋の上の部分」だけ。
(右に写っているのは昇降ハッチ。
これは上手く行きました)



月夜に呻吟しつつも、
プラ板の「第1原型」をバラし、
再加工していく事にしました…。

ああ、
最初からこうしていれば、
かなりの作業時間短縮にもなったし、
何より精神衛生上、良かったのであります…。



「艦橋ハッチ」の「ヒンジ」を作ります。
矢印は「スペーサー」。

「ヒンジ」は後に加工・整形していきますが、
この段階では何よりもまず「艦橋上端」や「ハッチ」に
完璧に接着・固定される事が大事なのであります。



「1ミリプラ板」を切り抜き、



「艦橋」にある「出窓」を作っていきました。



こんな感じになっていきます。

役に立たなかった「艦橋」のキャスト製「第2原型」は、
今後、
「サイズ見、様子見」のための「ダミー艦橋」として、
しっかり働いてもらうのであります。



と言うワケで、
今回はここまでなのであります。

春だと言うのに
北風にあおられ
街の声にせきたてられ
彼らにあわないから追いまくられ
さすらう気は
さらさら無いのに

などと「泉谷しげる」の昔の唄を口ずさみつつ、
次回、製作記後編へとつづくのであります…。


例によって長〜〜〜い製作記、
最後まで読んで下さいまして、
本当にありがとうございましたー!



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