SYU'S WORKSHOP
モリアーティのアジト製作記
(前編)

(1/6)

本製作記の文章中、
ところどころの単語にリンクが貼られていますが、
それは私が書いた「蛇足だらけの注釈編」に跳ぶ様になっているためです。
「行ったり来たり」が「煩わしい」方は、
製作記のみ読み続けた方が良いかも知れません。
いずれにせよ「蛇足」ですので。
もっとも、本製作記自体が
「蛇足だらけ」で出来上がっていますけども。



私は昔から
イギリスの「ヴィクトリア朝時代」が大好きでした。
中でも特に19世紀末ロンドンが大好きでした。

そこは私の好きな空想科学小説「タイムマシン」の舞台であり、
私の好きな恐怖小説「吸血鬼ドラキュラ」の舞台であり、
そして私の好きな推理小説「シャーロック・ホームズ・シリーズ」の
舞台であったからであります。
(さらに付け加えるのなら、
私の好きなミュージカル映画「マイ・フェア・レデイ」や
メリー・ポピンズ」の舞台でもあります)


さて。

宮崎駿のTVアニメーション「名探偵ホームズ」。
(彼が関わったのは初期の6作だけでしたが)
そこに登場する「モリアーティ教授のプテラノドン型飛行機」。
その前回フルスクラッチした「悪役メカ」が格納されている
モリアーティのアジト」のジオラマを
今回作る事にしました。


以下、製作記なのであります。





最初に「丸テーブル」を作りました。

劇中の「モリアーティのアジト」を見てみると、
この「丸テーブル」が部屋の「基本要素」である様に
私には思えたからです。
そこは「プテラノドン型飛行機」の格納庫であると同時に、
モリアーティ教授」の「家」でもあるのです。

「2ミリプラ板(1ミリの積層)」を丸くカットし「天板」とします。



次に「0,4ミリプラパイプ」」に「5,5ミリプラパイプ」を
「上中下」と三箇所に被せて「支柱」を作ります。

それを「ブロクソン」の「ミニルーター」のビットに填め込み、
回転させながら「レリーフ」を作っていきます。



支柱の根元にある4つの「脚」を作ります。
私はこの手の小さくて同じ形状を
何枚も作る時には次の方法で作業しています。



まず「2ミリプラ板」を4枚カットした後、
それらを全部「瞬間接着剤」で点付けします。



この状態で一気にまとめて「整形」していくのです。
整形後、
デザインナイフで点付けしたパーツを再びバラし、
「瞬間接着剤の残った跡」を紙やすりで消して完成です。



出来上がった「支柱」と「脚」。



さらに「天板」を付けて「丸テーブル」が出来上がりました。

前回作った「プテラノドン」が「1/28」サイズですので、
当然これも「1/28」サイズ。
というか、
以下作っていく物は全て「1/28」なのであります。



「椅子」を作ります。

「座板」は「2ミリプラ板」、「脚類」は「2ミリ丸プラ棒」です。
「座板」と「脚類」の接着には強度を考え、
中に「0,3ミリ真鍮線」を通しておきました。



「ベット」も作ります。

これも「2ミリ丸プラ棒」です。
同様に接続部の中には「0,3ミリ真鍮棒」を通しておきます。



完成間近の「チェア」「スツール」「ベット」です。
もちろん、飛び出している真鍮線は後でカットします。

「チェア」「スツール」はそれぞれ三脚づつあります。
これは「モリアーティ一味」が、
「モリアーティ教授」と手下の「トッド」「スマイリー」の三人で
構成されているからであります。



なんだか「上海雑伎団」みたくなってますが。
これは「机」を作っているところです。

前にも書きましたが、これらの「真鍮ブロック」は
私の様な「ミニチュア・スクラッチャー」の強い味方です。
「重し」としてはもちろん、
「水平・垂直出し」としても役に立つのです。



これらの「木工家具類」は、
後に「ハセガワ・トライツール」の「模型用ノコギリ」で
「ケガ」いて「木目」を再現しておきました。



つづきます。

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