SYU'S WORKSHOP
モリアーティのアジト製作記
(中編)

(3/6)




ティーカップ」を作ります。

「4ミリプラパイプ」に「1ミリプラ板」を接着した後、
それを整形して「底」を「丸めて」いきました。



こうして作った「器」に
「0,8ミリ半丸プラ棒」を曲げた「持ち手」を接着していきました。



同様に少し大きな「5,5ミリプラパイプ」で
「マグカップ類」も作っていきました。



「4ミリプラパイプ」で作ったこの「ティーカップ」は
多分私が作る事が出来る最小の「ティーカップ」であります。

そして、このサイズが「1/28」。



「プテラノドン型飛行機」のサイズが「1/28」。
それを格納している「モリアーティのアジト」が「1/28」。

それは皆、この
「私が作れる最小のティーカップ」からの
「逆算で決めたスケール」であったのです。

もし、
私がもっと小さな「ティーカップ」を作る事が出来たなら、
全体のスケールはもっと小さくしたハズです。

以前の製作記にも書きましたが、
ここでも
「全てのサイズには意味がある」
のであります。



次へと進みます。

前回作った「木工家具類」を
「ウッドブラウン」で塗っていきました。



また「缶詰」を
「スーパーシルバー」で塗っていきました。

こうして私は、
ある時は「家具職人」。
ある時は「缶詰工場」。



ある時は「町の鉄工所」。



そしてある時は
「食器メーカー」となるのであります。

フルスクラッチしていて私が一番楽しいのは、
こういう瞬間です。



私は全ての基本塗装に「Mr.カラー」の「ラッカー系」を使います。

それが完璧に乾燥した後に
「エナメル塗料」で「ウォッシング」するためです。
これは私の中の「AFVモデラーの血」がそうさせるのでしょう。

手にしているのは昔から使っている
「ウォッシング用塗料」の瓶です。

瓶の中には「油彩のバートンアンバー」と
「エナメルのフラットベース」、
そして「ペトロール溶剤」を混ぜたモノが入っています。

十数年前から
少し減っては「塗料や溶剤を継ぎ足し」、
また減っては「継ぎ足し」を繰り返していています。
まるで老舗の「鰻屋のタレ」や
「蕎麦屋のツユ」みたいな状態です。

これは我が家秘伝の
「ウォッシング」のタレなのであります。



これを刷毛でスクラッチした物に薄く塗り、
「汚し」「スミ入れ」「古さ」を出していきました。



「AFVモデラー」の多くはこの「ウォッシング」で出来る
「滲み」や「垂れ」を気になさる方も多いのですが、
私はあまり気にしません。

当然、
作るスケールによっても違うとは思いますが、
私はそれも
「描こうと思っても描けない自然のタッチ」
だと思っているからであります。



つづきます。

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