SYU'S WORKSHOP
モリアーティのアジト製作記
(中編)
(3/6)
![](aji093.jpg)
「ティーカップ」を作ります。
「4ミリプラパイプ」に「1ミリプラ板」を接着した後、
それを整形して「底」を「丸めて」いきました。
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こうして作った「器」に
「0,8ミリ半丸プラ棒」を曲げた「持ち手」を接着していきました。
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同様に少し大きな「5,5ミリプラパイプ」で
「マグカップ類」も作っていきました。
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「4ミリプラパイプ」で作ったこの「ティーカップ」は
多分私が作る事が出来る最小の「ティーカップ」であります。
そして、このサイズが「1/28」。
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「プテラノドン型飛行機」のサイズが「1/28」。
それを格納している「モリアーティのアジト」が「1/28」。
それは皆、この
「私が作れる最小のティーカップ」からの
「逆算で決めたスケール」であったのです。
もし、
私がもっと小さな「ティーカップ」を作る事が出来たなら、
全体のスケールはもっと小さくしたハズです。
以前の製作記にも書きましたが、
ここでも
「全てのサイズには意味がある」
のであります。
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次へと進みます。
前回作った「木工家具類」を
「ウッドブラウン」で塗っていきました。
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また「缶詰」を
「スーパーシルバー」で塗っていきました。
こうして私は、
ある時は「家具職人」。
ある時は「缶詰工場」。
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ある時は「町の鉄工所」。
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そしてある時は
「食器メーカー」となるのであります。
フルスクラッチしていて私が一番楽しいのは、
こういう瞬間です。
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私は全ての基本塗装に「Mr.カラー」の「ラッカー系」を使います。
それが完璧に乾燥した後に
「エナメル塗料」で「ウォッシング」するためです。
これは私の中の「AFVモデラーの血」がそうさせるのでしょう。
手にしているのは昔から使っている
「ウォッシング用塗料」の瓶です。
瓶の中には「油彩のバートンアンバー」と
「エナメルのフラットベース」、
そして「ペトロール溶剤」を混ぜたモノが入っています。
十数年前から
少し減っては「塗料や溶剤を継ぎ足し」、
また減っては「継ぎ足し」を繰り返していています。
まるで老舗の「鰻屋のタレ」や
「蕎麦屋のツユ」みたいな状態です。
これは我が家秘伝の
「ウォッシング」のタレなのであります。
![](aji103.jpg)
これを刷毛でスクラッチした物に薄く塗り、
「汚し」「スミ入れ」「古さ」を出していきました。
![](aji104.jpg)
「AFVモデラー」の多くはこの「ウォッシング」で出来る
「滲み」や「垂れ」を気になさる方も多いのですが、
私はあまり気にしません。
当然、
作るスケールによっても違うとは思いますが、
私はそれも
「描こうと思っても描けない自然のタッチ」
だと思っているからであります。
つづきます。
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