SYU'S WORKSHOP
モリアーティのアジト製作記
(後編A)

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本製作記の文章中、
ところどころの単語にリンクが貼られていますが、
それは以前書いた「製作記」や
「蛇足だらけの注釈編」に跳ぶ様になっているためです。
「行ったり来たりが煩わしい」方は、
本製作記のみ読み続けた方が良いかも知れません。



「勉強に終わりはないよね、ワトスン君。
勉強というものは学習の連続で、最後に最大のものがあるのだ。
これは勉強になる事件だよ。
金も名誉もかかっていないが、解決してみたい事件だ」
「赤輪党」より。


てな事を言いつつ、
いよいよモリアーティのアジト製作記「後編A」であります。
「後編A」と言う事は「後編B 完結編」に続きます。
今回、長くなりましたので二つに分け、
同時にアップいたします。
何卒ご容赦を。

※本「モリアーティのアジト」は
「1/28サイズ」で作っています。




モリアーティが盗んできた絵画を、
追加で幾つか作りました。
ジャポニスム」隆盛の19世紀末ロンドンで、
東洋の絵が少ないのは
おかしいと気づいたからです。

右上から、
北斎の赤富士」、
雪舟の秋冬山水図」、
写楽の奴江戸兵衛」、
歌麿の浮気乃相
です。

しかし、こうやって浮世絵も「額縁」に入れてしまうのが、
西洋人の「哀しい性」と言うか、
限界を感じさせるのであります。



これは西洋画ですが新たに作りました。
ジョン・バディスト・グルーズ」の
腕を組む少女」であります。

正典「恐怖の谷」の中で
「モリアーティの書斎にあった」と明言されている
絵画なのであります。

もし、あなたが
「モリアーティのアジト」を作るのなら、
この絵は必ず作らねばなりません。



「教授」である「モリアーティのアジト」には、
雑多な本が散らばっているに違いありません。
それを作ります。

まずパソコンで本の「側(がわ)」を作画しました。
「表紙」「背表紙」「裏表紙」を一枚絵として作ります。



それを「厚めの光沢紙」に印刷しカット。
定規を使い丁寧に折っていき、本の「側」が出来ました。



次に本の「中身」を作ります。
これは「100円ショップ」で買ってきたメモ帳です。

再生紙で出来た「生成りのメモ帳」の方が
雰囲気が出て良いと思います。



これを「本の厚み」に合わせ数ページまとめて
根元から切り取ります。

作ろうとする本の厚みは数パターンあり、
それに合わせ、切り取る「束(たば)」も数種類作ります。



これをメモ帳を纏めている「根元側」だけ残し、
カットして「本の側」に差し込むのです。

「根元の背」には両面セロテープを付けておき、
これで「本の側」に貼り付けます。

「本の側」も「本の中身」も
「出来上がるサイズより一回り大きめ」にカットしておき、
「側」と「中」を貼り合わせた後、
「天(本の上)」「地(本の下)」「小口(背の反対側)」を
定規を使い一気にカットしていくと
奇麗に成形する事が出来ます。



つづきます。

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