SYU'S WORKSHOP
モリアーティのアジト製作記
(後編A)
(1/5)
本製作記の文章中、
ところどころの単語にリンクが貼られていますが、
それは以前書いた「製作記」や
「蛇足だらけの注釈編」に跳ぶ様になっているためです。
「行ったり来たりが煩わしい」方は、
本製作記のみ読み続けた方が良いかも知れません。
「勉強に終わりはないよね、ワトスン君。
勉強というものは学習の連続で、最後に最大のものがあるのだ。
これは勉強になる事件だよ。
金も名誉もかかっていないが、解決してみたい事件だ」
「赤輪党」より。
てな事を言いつつ、
いよいよモリアーティのアジト製作記「後編A」であります。
「後編A」と言う事は「後編B 完結編」に続きます。
今回、長くなりましたので二つに分け、
同時にアップいたします。
何卒ご容赦を。
※本「モリアーティのアジト」は
「1/28サイズ」で作っています。
![](aji140b.jpg)
モリアーティが盗んできた絵画を、
追加で幾つか作りました。
「ジャポニスム」隆盛の19世紀末ロンドンで、
東洋の絵が少ないのは
おかしいと気づいたからです。
右上から、
「北斎の赤富士」、
「雪舟の秋冬山水図」、
「写楽の奴江戸兵衛」、
「歌麿の浮気乃相」
です。
しかし、こうやって浮世絵も「額縁」に入れてしまうのが、
西洋人の「哀しい性」と言うか、
限界を感じさせるのであります。
![](aji141.jpg)
これは西洋画ですが新たに作りました。
「ジョン・バディスト・グルーズ」の
「腕を組む少女」であります。
正典「恐怖の谷」の中で
「モリアーティの書斎にあった」と明言されている
絵画なのであります。
もし、あなたが
「モリアーティのアジト」を作るのなら、
この絵は必ず作らねばなりません。
![](aji142b.jpg)
「教授」である「モリアーティのアジト」には、
雑多な本が散らばっているに違いありません。
それを作ります。
まずパソコンで本の「側(がわ)」を作画しました。
「表紙」「背表紙」「裏表紙」を一枚絵として作ります。
![](aji143b.jpg)
それを「厚めの光沢紙」に印刷しカット。
定規を使い丁寧に折っていき、本の「側」が出来ました。
![](aji144.jpg)
次に本の「中身」を作ります。
これは「100円ショップ」で買ってきたメモ帳です。
再生紙で出来た「生成りのメモ帳」の方が
雰囲気が出て良いと思います。
![](aji145.jpg)
これを「本の厚み」に合わせ数ページまとめて
根元から切り取ります。
作ろうとする本の厚みは数パターンあり、
それに合わせ、切り取る「束(たば)」も数種類作ります。
![](aji146.jpg)
これをメモ帳を纏めている「根元側」だけ残し、
カットして「本の側」に差し込むのです。
「根元の背」には両面セロテープを付けておき、
これで「本の側」に貼り付けます。
「本の側」も「本の中身」も
「出来上がるサイズより一回り大きめ」にカットしておき、
「側」と「中」を貼り合わせた後、
「天(本の上)」「地(本の下)」「小口(背の反対側)」を
定規を使い一気にカットしていくと
奇麗に成形する事が出来ます。
つづきます。
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