SYU'S WORKSHOP
モリアーティのアジト2製作記
(中編)
(1/6)
本製作記の文章中、
ところどころの単語にリンクが貼られていますが、
それは以前書いた「製作記」や「蛇足だらけの注釈編2」に跳ぶ様になっているためです。
「行ったり来たり」が「煩わしい」方は、
「本製作記のみ」読み続けた方が良いかも知れません。
どんだけ待たせれば気が済むのか。
申し訳ありません。
「モリアーティのアジト2製作記(中編)」であります。
本当は一気に完成ディスプレイまで撮影し、
全部まとめて紹介しようと思っていたのですが、
怠惰な私にはそれも叶わず、
今回は「中編」のみにて失礼させて頂くのであります。
本ジオラマは「モリアーティの潜航艇」を建造中の
「モリアーティのアジト2」という設定です。
以前のジオラマ「モリアーティのアジト」では
「モリアーティ教授」と「ハドソン夫人」を出しましたので、
今回は手下の「トッド」と「スマイリー」を
登場させる事にしました。
また、前回がアニメの場面を忠実に再現したのに対し、
今回は私の完全な「妄想ジオラマ」なのであります。
スケールは「1/28」。
何故こんな「微妙なスケール」を選んだかと言えば、
ここら辺を読んで下さると分かります。
この様に「サイズ」「スケール」「縮尺」には、
全てにその理由があるのです。
なんて事を言いつつ、
まずは「ドラム缶原型」を作ります。
直径2センチの「丸木棒」を切って「0,2ミリ
プラ板」を巻き、
上下を「0,5ミリ プラ板」で蓋をします。
そして
エバーグリーンの「プラ半丸棒」で「輪帯(ビード)」を作りました。
この「輪帯(ビード)」は「ドラム缶」を「ドラム缶らしくする」
とても重要な要素です。
実は以前のアジト用に作った
「ドラム缶用シリコン型」があるのですが、
久しぶりに引っ張り出して見てみると
劣化しボロボロに欠けて使えなくなっていたのです。
それで今回、改めて原型から作り直す事にしたのでした。
原型が出来たら次に「シリコン型」を作ります。
原型を「2ミリ プラ板」の上に軽く接着し、
「シリコンスプレー」を全体に吹き
(流し込むシリコンとの離剥剤になります)、
周囲を適当な厚紙で囲んでいきます。
そこにシリコンを流し込み「新しいシリコン型」を作りました。
ちなみに、この流し込んだ「シリコン」は
正しくは「シリコーン」と表記するのですが、
昔から私はこれも「シリコン」と書いているのです。
あしからず。
出来た「シリコン型」に「キャスト」を流し込み、
次から次へとドラム缶を大量生産していきました。
「木箱」もたくさん作ります。
これも前に作った「木箱用シリコン型」には「欠損」が多く
問題があったのですが、
再び「原型」「シリコン型」から作り直すのが面倒で
(木箱の原型作りが大変なのです)、
前の「シリコン型」を使用しキャスト取りしていきました。
出来上がったキャスト複製物の「欠損部分」を、
ひとつひとつ修正した方が「まだ楽」だと判断したのです。
大量の木箱パーツが出来上がってきました。
ご覧の様に私は前から「白いキャスト」を使っているのですが、
写真に撮ると、見難いったらありゃしない。
それらを「瞬間接着剤」で、
次から次へと組み立てて行きます。
こういった単純作業の時の心得は、
「私は機械。単なるマシン。工場で働く歯車のひとつ」
と無心になって進めるのが肝心なのであります。
「木槌」「大ハンマー」「中ハンマー」等々の「工具類」を作ります。
今回の「潜水艦造船所ジオラマ」で楽しみにしていた
フルスクラッチのひとつであります。
「プラ丸棒」の先に「1ミリ プラ板」を挟んで接着します。
「プラ板」の間は
「ポリ・パテ」で埋めて成形しました。
ハンマーを振るう土台の「金床」も作りました。
19世紀造船所の作業風景を見てみると、
この「金床」が頻繁に出てくるのです。
つづきます。
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