SYU'S WORKSHOP
モリアーティのアジト製作記
(中編)
(1/6)
本製作記の文章中、
ところどころの単語にリンクが貼られていますが、
それは私が書いた「蛇足だらけの注釈編」に跳ぶ様になっているためです。
「行ったり来たり」が「煩わしい」方は、
製作記のみ読み続けた方が良いかも知れません。
いずれにせよ「蛇足」ですので。
もっとも、本製作記自体が
「蛇足だらけ」で出来上がっていますけども。
「『これはもう、あて推量の段階に入りつつあるようだ』
モーティマー医師がいった。
『いや、さまざまな可能性を比較検討し、
もっとも確実性のあるものをえらびとろうとしている段階です。
これが想像力の科学的応用というもので、
しかもわれわれの思索には、
いつもちゃんとした具体的根拠があるのです』」
「バスカヴィル家の犬」より。
てな事を言いつつ、
製作記「中編」なのであります。
![](aji068.jpg)
「魚雷」を作ります。
「海底の財宝」の中でモリアーティの「潜水艇」で使われていたヤツです。
「アジト」の中には、こんな物もゴロゴロ転がっているのです。
カットした「12,2ミリのプラパイプ」の両端に、
原型を作り複製した「三角錐」を接着していきます。
ちなみに写真はこの時期、同時進行して製作していた
「シグマの脚」と、後述する「缶詰」であります。
![](aji069.jpg)
「魚雷」は全部で4本作ろうとしていますが、
それに必要なパーツは「×4」でたくさん必要となります。
「魚雷の安定翼」は1本に4枚付けますので
「16個」も「同じパーツ」を作らなければなりません。
「1ミリプラ板」を「型紙」に合わせてカットした後、
![](aji070.jpg)
前回「テーブルの脚」を作った時と同じ要領で、
全部を「瞬間接着剤」で接着。
一括して紙やすりで整形していきました。
![](aji071.jpg)
「スクリュープロペラ」も作ります。
これは「魚雷1個」に「3枚」必要ですので
「12枚」作ります。
同様に「0,3ミリプラ板」をカットし全部くっつけた後、
![](aji072.jpg)
これも紙やすりで整形していきました。
![](aji073.jpg)
本当は流用できる「プロペラ」があれば良かったのですが、
「船者」ではない私の押入には
「船の模型」が一個も無かったのでした。
模型屋を探しても「1/28魚雷のプロペラ」に使えそうな
部品も見つからなかったのです。
![](aji074.jpg)
こうして作ったパーツを「瞬間接着剤」で
接着していきました。
「魚雷」の先端には穴を開け、
「1ミリ真鍮棒」で作った「信管」も付けました。
この「信管」がずいぶんと長いのは、
塗装をする時に「持ち手」として利用するためです。
![](aji075.jpg)
「魚雷」に「全体色」である「ピンク」を塗りました。
この「ピンク」は「プテラノドン」同様、
「モリアーティ・メカ」の「象徴色」であります。
この後マスキングして、
「先端部」と「尾端部」を「パープル」で塗り、
「スクリュー部分」には「ゴールドリーフ」を塗って
「魚雷」を完成させていきました。
もちろん「長い信管」は
最後に「2ミリ」ほど残してカットしてしまいます。
![](aji076.jpg)
「100円ショップ」で「くるくる時計」を買って来ました。
このおもちゃに使われている「歯車」が欲しかったからです。
![](aji077.jpg)
地下の秘密基地である「モリアーティのアジト」には
「プテラノドン」を離発着させるための
「機械仕掛けの開閉式天井」がある
設定になっています。
劇中でも、その仕掛けのための「歯車」が
「奥の機械室」に見えているのです。
この写真ではアジトに「影色」を塗るために、
「機械室」は裏からマスキングされています。
![](aji078.jpg)
おもちゃから取り出した「歯車」です。
一部は「カプセル玩具」の「歯車」も用意しました。
これらを加工して色を塗っていくのです。
それにしても
「宮崎アニメ」にはよく「歯車」が登場します。
そしてそれがまた実に良いのです。
「CG作画」などなかった頃の「カリオストロの城」の
時計台内部の「巨大歯車のアニメーション」など、
今観ても本当に素晴らしく
見事な世界観を作っていました。
つづきます。
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