SYU'S WORKSHOP
モリアーティのアジト製作記
(中編)
(1/6)
本製作記の文章中、
ところどころの単語にリンクが貼られていますが、
それは私が書いた「蛇足だらけの注釈編」に跳ぶ様になっているためです。
「行ったり来たり」が「煩わしい」方は、
製作記のみ読み続けた方が良いかも知れません。
いずれにせよ「蛇足」ですので。
もっとも、本製作記自体が
「蛇足だらけ」で出来上がっていますけども。
「『これはもう、あて推量の段階に入りつつあるようだ』
モーティマー医師がいった。
『いや、さまざまな可能性を比較検討し、
もっとも確実性のあるものをえらびとろうとしている段階です。
これが想像力の科学的応用というもので、
しかもわれわれの思索には、
いつもちゃんとした具体的根拠があるのです』」
「バスカヴィル家の犬」より。
てな事を言いつつ、
製作記「中編」なのであります。
「魚雷」を作ります。
「海底の財宝」の中でモリアーティの「潜水艇」で使われていたヤツです。
「アジト」の中には、こんな物もゴロゴロ転がっているのです。
カットした「12,2ミリのプラパイプ」の両端に、
原型を作り複製した「三角錐」を接着していきます。
ちなみに写真はこの時期、同時進行して製作していた
「シグマの脚」と、後述する「缶詰」であります。
「魚雷」は全部で4本作ろうとしていますが、
それに必要なパーツは「×4」でたくさん必要となります。
「魚雷の安定翼」は1本に4枚付けますので
「16個」も「同じパーツ」を作らなければなりません。
「1ミリプラ板」を「型紙」に合わせてカットした後、
前回「テーブルの脚」を作った時と同じ要領で、
全部を「瞬間接着剤」で接着。
一括して紙やすりで整形していきました。
「スクリュープロペラ」も作ります。
これは「魚雷1個」に「3枚」必要ですので
「12枚」作ります。
同様に「0,3ミリプラ板」をカットし全部くっつけた後、
これも紙やすりで整形していきました。
本当は流用できる「プロペラ」があれば良かったのですが、
「船者」ではない私の押入には
「船の模型」が一個も無かったのでした。
模型屋を探しても「1/28魚雷のプロペラ」に使えそうな
部品も見つからなかったのです。
こうして作ったパーツを「瞬間接着剤」で
接着していきました。
「魚雷」の先端には穴を開け、
「1ミリ真鍮棒」で作った「信管」も付けました。
この「信管」がずいぶんと長いのは、
塗装をする時に「持ち手」として利用するためです。
「魚雷」に「全体色」である「ピンク」を塗りました。
この「ピンク」は「プテラノドン」同様、
「モリアーティ・メカ」の「象徴色」であります。
この後マスキングして、
「先端部」と「尾端部」を「パープル」で塗り、
「スクリュー部分」には「ゴールドリーフ」を塗って
「魚雷」を完成させていきました。
もちろん「長い信管」は
最後に「2ミリ」ほど残してカットしてしまいます。
「100円ショップ」で「くるくる時計」を買って来ました。
このおもちゃに使われている「歯車」が欲しかったからです。
地下の秘密基地である「モリアーティのアジト」には
「プテラノドン」を離発着させるための
「機械仕掛けの開閉式天井」がある
設定になっています。
劇中でも、その仕掛けのための「歯車」が
「奥の機械室」に見えているのです。
この写真ではアジトに「影色」を塗るために、
「機械室」は裏からマスキングされています。
おもちゃから取り出した「歯車」です。
一部は「カプセル玩具」の「歯車」も用意しました。
これらを加工して色を塗っていくのです。
それにしても
「宮崎アニメ」にはよく「歯車」が登場します。
そしてそれがまた実に良いのです。
「CG作画」などなかった頃の「カリオストロの城」の
時計台内部の「巨大歯車のアニメーション」など、
今観ても本当に素晴らしく
見事な世界観を作っていました。
つづきます。
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