SYU'S WORKSHOP
モリアーティのアジト製作記
(後編A)

(4/5)




この「キー・ホルダー」を使い、



呼び鈴ならぬ「呼びベル」を作ります。
これです。



それにしてもウチの工具類、
いつも「錆びてる」なあ。

環境と手入れの悪さのせいだと思うのですが、
いつか「全てのモノが錆びていく」ってエッセイを書きます。
多分。



「エバーグリーンのプラ材」と「プラ板」を使い、
こんな感じに仕上げてみました。



今度は「自転車」を作ります。
これは「ペニー・ファージング」と呼ばれた、
19世紀流行っていた「前輪が大きい自転車」です。

私はフルスクラッチする際、
いつも「この程度のラフな設計図」を描いてから始めます。
「これ以上きちんとした設計図」を描いても、
どうせ予定通りには進まないから
これで十分なのであります。



「ホイール」は
以前「キャストで作り置きしておいたリング」から、
妥当なサイズを見つけ出して使いました。



計算し決めておいた場所に
「ピンバイス・ドリル」で「0,5ミリの穴」を開けていきます。



そこに「0,5ミリ真鍮線」を通し「スポーク」を作っていきます。



一つ作っては次のスポークへ、
順々にコツコツと作っていきます。

私は今回の「自転車のフルスクラッチ」、
かなり気が乗らなかったのですが、
それもこの「スポーク」作りがとても面倒くさい事が
判っていたからであります。

ここ数年「何か流用出来る食玩とかないかしらん」と
探していたのですが一切見つからず、
結局重い腰を上げたのでした。



かなり簡略化しましたが、こんな形に仕上がりました。



他の部品「ハンドル」「フレーム」「サドル」「ペダル」を、
「2,4径プラパイプ」「4ミリ径プラパイプ」「2ミリ透明ソフト丸棒」、
「プラ板」「針金」「エポパテ」等を使い作っていきました。

こうして「段々とパーツが揃っていく」のが、
フルスクラッチの楽しさであります。



ま、とても面倒臭いけども。

フレームの一部が「透明ソフト丸棒」なのは、
これが熱を使わず簡単に曲がる素材だからです。



こうしてようやく完成しました。

もちろん、
これは「スマイリーの自転車」なのであります。



つづきます。

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